標的229 ページ16
ツナside
絶望を感じ始める画面の向こうの俺たちを楽しそうに眺めながら、白蘭が言った。
白蘭『僕たちを倒したら、今度こそ君たちの勝利だよ。』
6弔花よりさらに強い、真6弔花。
そしてそれを束ねる白蘭。
そんな人外みたいな戦闘力の人達を倒さないといけないのか…。
そんなこと…できるのかな、俺たちに。
ますます募っていく不安。
そんな中、入江さんが焦りながらも口を開いた。
正一「…白蘭サン!
力比べって…一体何を企んでるんですか!!」
白蘭『昔、正チャンとよくやった"チョイス"って覚えてるかい?
…あれを現実にやるつもりだよ♪』
正一「!!」
…チョイス…?
白蘭『細かいことは10日後に発表するよ。
それまでは手出ししないからのんびり休むといい。
決着をつけるその時に…Aちゃんも返してもらうからね。』
ゾッとするような笑顔で話す白蘭。
その笑っていない瞳の奥に見えたのは…Aへの異常な執着。
一瞬、恐怖して震えそうになる体。
それを抑えて俺は、ホログラムの白蘭をまっすぐ見た。
ツナ「…負けない。
Aは、絶対に渡さない!」
白蘭『そう…なら、君たちがどれくらい強くなれるか楽しみにしてるよ。
あぁ、そろそろお別れかな。
君たちは逃げなくちゃいけないからね。』
白蘭がそう話した途端、メローネ基地が輝き出す。
獄寺「なんだ…!?」
正一「これは…超炎リング転送システム!?
テレポーテーションで僕たちをどこかへ飛ばす気か!」
白蘭『ふふ…じゃあ、楽しみだね10日後♪』
その言葉を最後に、途切れる回線。
ツナ「ど、どうすれば…!」
慌てふためく俺たち。
その耳に入ってきたのは、通信機からのAの声。
貴『皆、何かに掴まれ!』
ツナ「え!で、でも…」
ラル「掴まったところで、テレポートすることに代わりはないんだぞ!」
貴『…大丈夫、絶対に。
だから、オレを信じて。』
Aの真剣な声。
残された時間の少ない俺は、藁にもすがる気持ちでAのその言葉を信じた。
ツナ「…わかった!
みんな、近くのモノに掴まって!!」
そう叫んだ数秒後。
基地全体を真っ白な光が包み込んだ。
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らっく(プロフ) - 紫苑さん» 一気読みありがとうございます!コメントもなんどもしていただけでとても嬉しかったです!たくさん続編ありすぎて逆に申し訳ないのですが、どうぞ心ゆくまでお付き合いくださりますと幸いです (2018年10月7日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 一気に読ませて頂きました。 原作に少しずつ混ざるオリジナル展開が本当にお上手で、楽しませて貰ってます! このまま一気に読み進めます!! (2018年10月4日 11時) (レス) id: 9b01ff8233 (このIDを非表示/違反報告)
あーりす(プロフ) - 226ページ、花村ちゃんのセリフが「敵の大将を倒したました。」になってました。久しぶりに読み返してますがやっぱりこの作品大好きです!!これからも頑張ってください!応援しています。 (2018年6月6日 12時) (レス) id: ab6d254405 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - スリクさん» コメントありがとうございます。次回更新土曜日の予定ですのでお楽しみに(∩´∀`∩) (2015年8月21日 13時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
スリク - 更新楽しみにしています (2015年8月21日 13時) (レス) id: d38835a4de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:・ | 作成日時:2015年5月20日 21時