標的423 ページ37
主人公side
初めて雲雀さんに謝罪をされて、オレは驚きながらもすぐにそれを受け入れた。
雲雀さんがあとで怒る可能性を考えながらも、彼に悪態をついたのは自分なんだから…オレも反省しないとな。
鎖が解かれ、ホッとしたオレは跡の残った手首をさする。
雲雀「気は済んだ、帰る。」
ディーノ「な!た、戦わないのか…!?」
ムチを用意していたディーノさんが驚いたように尋ねると、雲雀さんはオレを見てから言った。
雲雀「何言ってるの、貴方には付き合ってもらうよ。
自分の感情を整理するのも兼ねて、無性に誰かを咬み殺したい。」
ディーノ「だよな…ま、何か悩みがあるなら家庭教師として付き合うぜ。んじゃな、A!」
ディーノさんがオレの頭をワシャワシャと撫で回して、それを見た雲雀さんがまたトンファーで彼を殴る。
それにディーノさんもオレも疑問符を浮かべながら、部下のロマーリオさんと共に出ていった彼らの背中を見送った。
貴「なんか…今日の雲雀さん変だったな。」
すごくイライラして八つ当たりしてきたと思ったら、急に黙りこんで…毒素を抜かれたみたいに許してくれた。
…少し『恭弥さん』に近づいた気がする…。
そんなことを考えていたその時、屋上の扉が開かれて見慣れた2人が入ってくる。
ハル「Aさん!ようやく見つけました〜」
京子「雲雀さんに連れていかれたって聞いたから、ここかなって探しにきたんだよ。」
貴「京子、ハル!
わざわざ来てくれたんだな、ありがとう!」
病院から連れ去られる時、今日見舞いに来てくれるはずだった京子の家にその旨を連絡しておいた。
見舞いは中止にしてって意味だったんだけど、探しに来てくれたんだ…。
ハル「はい、これ!
退院祝いになっちゃいましたけど、シフォンケーキです♪」
京子「御守りもキレイになったよ♪」
美味しそうなケーキと、虹だけじゃなく星のマークのアップリケがついた御守りを受け取ってオレは笑顔で感謝する。
貴「ありがとう!どっちも嬉しいよ。」
ハル「紅茶や紙のお皿なんかも持って来ましたから、ここでお茶しちゃいましょ♪」
魔法瓶に入ったお茶や食器を用意し始める2人を見て、眼福を味わいながらオレは考えた。
貴(うーん、やっぱりいい子達だな。
ツナの彼女にピッタリ。
こういう女の子らしくて守りたくなるような子が、ツナには丁度いいんだろうな。)
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・(プロフ) - ブーメラン星さん» コメントありがとうございます!少しずつ修正更新してますのでよければ引き続きお付き合いください! (2021年11月1日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ブーメラン星(プロフ) - 更新めっちゃ嬉しいです! (2021年10月31日 18時) (レス) id: fa47968adb (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - そういやちゃんと言ってないな。続編できてます!! (2017年8月19日 0時) (レス) id: 2f2452dfbd (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - しらすさん» ありがとうございます!結果としてABCになりましたのでご報告をば。続編できてますのでおヒマな時にどうぞ! (2017年8月19日 0時) (レス) id: 2f2452dfbd (このIDを非表示/違反報告)
しらす - らっくさんの作品ですから、らっくさんが良いと思う方に作品を進めていけばいいのではないでしょうかo(^▽^)o 確かに 今の題名だと略し方が分かりづらくなる ところありますね… ABCって略し方、なかなか綺麗にまとまってて私は好きです! (2017年8月18日 6時) (レス) id: 3d84dab3ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:・ | 作成日時:2017年7月20日 21時