標的420 ページ34
雲雀side
貴「なんでまだ入院期間なのに、無理やり退院させるんですか…。雲雀さんと戦ったら、どうせ怪我してまた入院するし…。」
並中の屋上まで連れてこられた花村が、文句を言いながら困り顔を浮かべる。
雲雀「さっさと君と戦ってストレス解消したいんだ。君が壊した神社の鳥居と公園の修復代くらいは付き合ってもらうよ。」
貴「あれ、ほとんど復讐者がやったんですけど…。
ディーノさ〜ん。」
なぜかついてきた跳ね馬に助けを求める花村。
ディーノ「まあまあ、たまには付き合ってやってくれよA。いざとなったら俺が止めてやるからさ。」
雲雀「…邪魔する気？」
ディーノ「しょーがねえだろ。
Aもツナ同様、俺の弟みてーなもんだからな！」
ニカッと笑った跳ね馬に、花村が嬉しそうに頬を緩める。
貴(ディーノさんがお兄ちゃんか…悪くないな。)
跳ね馬の言葉で喜ぶ花村にさらにイライラは募って…僕はすぐにトンファーを取り出した。
雲雀「よそ見してると、本当に死ぬよ。」
貴「う…わっ！？」
叩きつけるように花村の頭を狙う…が、間一髪のところで花村が避けて床のコンクリートに穴が開く。
…前の花村なら余裕で避けられた一撃。
ここまで力が落ちているのか。
貴「いや、無理無理無理！
普通に負けますから！！」
ショートワープで隅まで逃げた花村を追いかけ、その顔面めがけてトンファーを振るう…が
かがんだあいつにまたギリギリで避けられて、フェンスがひしゃげるようにヘコんだ。
ディーノ(うーむ…体力的には普通の男子中学生並ってところか。
以前恭弥とやりあった時のような鋭さはないな。)
貴「ね、も、もうやめましょう！
今ので炎も無くなりましたから！！」
まるで初めて会った時の、僕の家から逃げた頃のように屋上を駆け回る花村。
しかし、変わらない彼女と違って僕は変わった。
雲雀「ちょこまかと逃げるなよ。」
貴「！」
トンファーの鎖でその手首を巻き取り、無理やり引き寄せる。
貴「くっ…！」
雲雀「…この程度？
そんなんじゃ全然、ストレス解消にならないんだけど。」
そう言った僕に、引きずられる花村が声を上げる。
貴「な、なんでそんなに怒ってるんですか！
代理戦争前の雲雀さんはとっても優しかったのに…雲雀さんが頼っていいって言ってくれたから頑張れたのに…
やっぱり頼られて迷惑だったなら、そう言えばいいじゃないですか！」
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・(プロフ) - ブーメラン星さん» コメントありがとうございます！少しずつ修正更新してますのでよければ引き続きお付き合いください！ (2021年11月1日 19時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ブーメラン星(プロフ) - 更新めっちゃ嬉しいです！ (2021年10月31日 18時) (レス) id: fa47968adb (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - そういやちゃんと言ってないな。続編できてます！！ (2017年8月19日 0時) (レス) id: 2f2452dfbd (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - しらすさん» ありがとうございます！結果としてABCになりましたのでご報告をば。続編できてますのでおヒマな時にどうぞ！ (2017年8月19日 0時) (レス) id: 2f2452dfbd (このIDを非表示/違反報告)
しらす - らっくさんの作品ですから、らっくさんが良いと思う方に作品を進めていけばいいのではないでしょうかo(^▽^)o 確かに 今の題名だと略し方が分かりづらくなる ところありますね… ABCって略し方、なかなか綺麗にまとまってて私は好きです！ (2017年8月18日 6時) (レス) id: 3d84dab3ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2017年7月20日 21時
