標的407 ページ21
貴「生き返ってたんですね！
…あ、違うか。あれは未来の話で…
っ！！」
笑顔で話しかける花村に、幻騎士が剣の切っ先を向けた。
幻「…目障りだ。
貴様がなぜここにいるのかは分からんが、すぐに失せろ。俺はお前が嫌いだ。」
ジル「おい、人の家の中で暴れんじゃねーぞ。八方美人の虹の守護者様のことが嫌いなのは同感だけどよ」
2人から向けられる殺気に表情を一瞬硬くしたAの目から、すぐにダーーッと涙が流れる。
幻/ジル「「！？」」
貴「あー、この肌に痛い殺気！
やっぱり本物なんだな。会えて嬉しいよ2人とも。
未来から戻ったら絶対会いたいと思ってたんだ。」
そう言って涙を拭うと花村は2人をまっすぐに見て、その腰を曲げて深々と頭を下げた。
貴「未来では、オレの力不足で2人を救えなかった。本当にごめんなさい。」
その姿に、どうしようもなく2人は戦闘意欲を削がれる。
ジル(なんだこのバカ女は？
まさか未来で俺たちを救うつもりだったっつーのか？)
幻(…このような腰の低い輩に対抗心を燃やしていたとは。)
貴「あ、ここに勝手に入ったのもごめんなさい。
今イタリアを目指して日本に帰ろうとしてて。
幻騎士さんとジルさんって仲よかったんですね。」
ジル「ちげーよ。
俺たちは未来でてめーらに負けたせいで、夢も希望も失った。…ここから先、生きる意味もねーなって話をしてただけだ。」
花村を責めているとでも言うように、当てつけたようなセリフを吐く。
すぐにその表情を暗くした花村を見て、ジルはさらに言った。
ジル「…そうだ。どうせなら俺をここで殺していけよ、花村。」
貴「え…」
ジル「自暴自棄っつーの？
もう全部めんどくせえんだわ。
いずれ俺が生きてることを知った愚弟や、未来でミルフィオーレに虐げられた連中が俺を殺しにくる。
その前にテメーに殺させてやるってんだよ。
憂さ晴らしできていいだろ。」
その言葉を聞いた幻騎士が「なるほど」と目を瞑る。
幻「俺もあの未来以上の幸福をこれからの生で得られるとは思えん。ならばいっそ、我が神と共に滅びるべきか。」
そう言って自分に剣を向ける幻騎士。
ジル「殺せよ、花村。
正統王子が日陰で生きてくなんて人生は、もう飽き飽きしてんだよ。」
貴「…。」
1度死を経験したからか恐怖も無く花村を煽るジル。
しかし次の瞬間…その頬に重い拳がめり込んだ。
ジル「がっ！」
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・(プロフ) - ブーメラン星さん» コメントありがとうございます！少しずつ修正更新してますのでよければ引き続きお付き合いください！ (2021年11月1日 19時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ブーメラン星(プロフ) - 更新めっちゃ嬉しいです！ (2021年10月31日 18時) (レス) id: fa47968adb (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - そういやちゃんと言ってないな。続編できてます！！ (2017年8月19日 0時) (レス) id: 2f2452dfbd (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - しらすさん» ありがとうございます！結果としてABCになりましたのでご報告をば。続編できてますのでおヒマな時にどうぞ！ (2017年8月19日 0時) (レス) id: 2f2452dfbd (このIDを非表示/違反報告)
しらす - らっくさんの作品ですから、らっくさんが良いと思う方に作品を進めていけばいいのではないでしょうかo(^▽^)o 確かに 今の題名だと略し方が分かりづらくなる ところありますね… ABCって略し方、なかなか綺麗にまとまってて私は好きです！ (2017年8月18日 6時) (レス) id: 3d84dab3ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2017年7月20日 21時
