【REBORN!】自由奔放すぎる男装少女は虹の代理戦争に参戦するようです。9

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スクアーロの説明で、僕はあくる日の花村のことを思い出す。


シモンとの戦い後、僕らのもとを唐突に訪ねて来て『遊びたい』なんてワガママを言ったあいつ。


それが僕たちと戦闘をしてその実力を測るためのものだったとしたら、結局僕たちは戦争前から手玉に取られていたことになる。



もちろん僕だけじゃない。
沢田たちもリボーンもバミューダも、果てにはあのチェッカーフェイスも

いつのまにか花村の思惑に乗って、花村の目指す方向に動かされていた。



ルッス「…確かにボスのいう通り
あの子なら炎が使えなくてもまたすぐに強くなりそうだわ〜。」

ベル「ししっ。王になってからのあいつの感じは嫌いじゃねえし、ボスが幹部にするってんなら別に反対はしないぜ♪」



呑気にそういって、ボスが花村を勧誘する理由に納得する2人。

だけど、僕は薄々思い始めてる。


マーモン(本当に、ボスがあいつを欲しがる理由はそれだけなのか？)




ボスが花村を欲しがってるのは、もしかして…



その疑問を言葉にする前に、スクアーロが口を開いた。




スク「ゔぉい、クソボス。
そういや前々から思っていたが、お前花村には随分と甘えじゃねえか。」


ザン「…あ？」


スク「お前が他人に自分の飯渡すところなんざ初めて見たぞぉ。…まさか、惚の字かぁ？」



僕と同じことを考えニヤーッと笑いながらボスに詰め寄るスクアーロに、すぐさまアッパーが飛ぶ。



スク「ぐおっ！！？」



殴り飛ばされるスクアーロに、ボスは不機嫌な顔をして言った。



ザン「カスザメごときが邪推しやがって。
勘違いすんな。
あれは残飯の処理させただけだ。」


スク「いっってえなぁ！！

とか言いつつお前、あいつのことほとんどカス呼ばわりしたことねえだろ！
そこに特別な感情があるなら、この際素直になって…！！」



殴られた仕返しとばかりに核心を突こうとするスクアーロに、ボスがその長い髪を掴んで引っ張った。



ザン「るせえっ！俺以外の人間なんざ全員ドカスに決まってんだろうが！！
カス共の呼び方ごとき、一々気にしてんじゃねえ！」



スクアーロを殴りとばし、壁にぶつかったスクアーロを無視してボスはまたベッドに寝転がる。



ザン「フン…。」



眉間にしわを寄せて眠り始めるボスに、僕たちはそれ以上の追求をはできなくなる。



マーモン(ボス…本当に違うよね？)



心の中でそう問いかけながら、僕はそのまま眠るボスの顔を眺めていた。

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