標的397 ページ11
マーモンside
六道たちと離れた個室へ移動され、僕たちはまたいつものようにボスのそばで騒いでいる。
ベル「つーかさ、ボスはなんであんなに花村にご執心なワケ?」
ザン「あぁ?」
ベル「必死に引き入れようとしたり、自分の肉やったり、ずいぶんお気に入りじゃん。
そりゃあいつはオモシロイ人間だけど、今はただの雑魚だぜ。」
ルッス「確かに、Aちゃんは良い子だけど強くないのなら幹部には向かないかもしれないわね。」
その問いに、ボスは怪訝そうな顔をしながら瞼を下ろした。
ザン「確かに星属性を使用するリングが無くなった今、花村に前みてーな戦闘力は期待できねえ。
だが、俺があいつに1番期待していたところはそこじゃねえ。」
レヴィ「では、何を…?」
ザン「んなもん決まってんだろ、ドカス。
俺が期待してんのは、あいつの覚悟の強さだ。」
全「「?」」
覚悟の強さ…?
それって結局、戦闘力を重視してるんじゃないか。
そう思った僕の考えは、ボスの言葉を聞いてすぐに誤解だと気づく。
ザン「星属性なんつー力を持っていようが、潜在的に炎圧が高かろうが、それらは覚悟がなけりゃ宝の持ち腐れ。
あいつがあそこまで強くなれたのは、あいつの覚悟が本物だったからだ。
心は弱いながらもあいつはその覚悟の強さで自分にのしかかる運命を蹴散らし、最後はその心すらも強く鍛え上げてみせやがった。」
その赤い瞳に花村を思い浮かべ、ボスが珍しくニヤリと笑う。
ザン「あんな人間はなかなか居ねえ。
あいつはこの先も必ず成長を繰り返し…いずれ最強のボンゴレをつくる不可欠な要素になる。
その伸び代を俺は買ってるだけだ。」
全「「…!」」
…そうか。
僕たちは星の炎の強さに目を奪われがちだったけど、これまでのことを成し遂げて来たのは全て花村自身。
花村の覚悟の上に今までの奇跡が成り立っているのをボスは理解しているから…たとえ花村が弱くなったって関係がないんだ。
スク「それにリボーンも言っていたが、あいつの読みの鋭さはすでに超一流だぁ。
あいつは代理戦争前に俺たちと『鬼ごっこ』なんかやっていたが、それも今思うと1度も戦闘したことのない俺たちの実力を測り、分析することで戦争での策を練ってたんだろうな。」
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・(プロフ) - ブーメラン星さん» コメントありがとうございます!少しずつ修正更新してますのでよければ引き続きお付き合いください! (2021年11月1日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ブーメラン星(プロフ) - 更新めっちゃ嬉しいです! (2021年10月31日 18時) (レス) id: fa47968adb (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - そういやちゃんと言ってないな。続編できてます!! (2017年8月19日 0時) (レス) id: 2f2452dfbd (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - しらすさん» ありがとうございます!結果としてABCになりましたのでご報告をば。続編できてますのでおヒマな時にどうぞ! (2017年8月19日 0時) (レス) id: 2f2452dfbd (このIDを非表示/違反報告)
しらす - らっくさんの作品ですから、らっくさんが良いと思う方に作品を進めていけばいいのではないでしょうかo(^▽^)o 確かに 今の題名だと略し方が分かりづらくなる ところありますね… ABCって略し方、なかなか綺麗にまとまってて私は好きです! (2017年8月18日 6時) (レス) id: 3d84dab3ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:・ | 作成日時:2017年7月20日 21時