上司様の暇つぶし 1(未来編:白蘭) ページ9
10年後主人公side
今の時刻は朝5時。
連日の仕事疲れのせいで爆睡してたオレは、視線を感じて起きた。
貴(…なんか見られてる?)
敵…なわけないか。
ミルフィオーレの幹部の部屋まで入り込めるのなんて骸さんでもなければムリだろう。
なら、誰が…?
薄目を開けると視界に入ってきたのは…
貴「カメラ?」
白蘭「いえーい、Aちゃんの寝顔ゲット♪」
ビデオカメラを回す白蘭さん。
貴「…遺言はある?」
白蘭「アハ、まだ死にたくないなぁ。」
貴「却下。」
リングの炎を匣に入れてウルを呼ぶ。
貴「…ウル、その人殺っといて。」
ウル「ワン!」
ウルに指示を出したオレは再び布団に潜る。
まだ寝ててもいい時間なんだから起こすなよ…。
白蘭「Aちゃん、男の前でそんな無防備に寝るなんて…誘ってる?」
貴「んなわけねーだろ。」
振り返りながらツッコミを入れると、ウルは白龍に巻き付かれて動けないようにされていた。
やっぱ匣アニマルの使い方はこの人の方が上手か…。
貴「…はぁ。
オレ、もう起きるからウルを放してあげてくれます?」
白蘭「了解♪」
それぞれの匣アニマルをしまい、オレは相変わらずビデオを回している白蘭さんに尋ねた。
貴「なんでそんなものを持ってここに…?」
白蘭「今日ボク休みなんだけど、何もすることないんだ。
だから、暇つぶしにAちゃん24時間密着取材を…」
貴「肖像権の侵害で訴えるぞコノヤロー。」
カメラのレンズを枕で塞ぐ。
てか、なんでこんなアホは有給休暇もらえるのに秘書のオレは仕事なわけ?
ミルフィオーレ、ブラック会社かよ…。
所属部隊の色はホワイトスペルなのに!
白蘭「まあまあ、仕事の邪魔はしないからさ。
ボクの暇つぶしに付き合ってよ。」
いや、絶対邪魔するだろ…と思っても
一度言い出したら聞かない白蘭を止める術なんか、オレには思いつかなかった。
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らっく(プロフ) - 香坂さん» コメントありがとうございます!URLリンクつけてないんであまり見つからない短編集をよくぞ発見してくださりました!どうぞゆっくりご覧ください(^^) (2016年11月6日 11時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
香坂 - 空いてる時間に見てたら見つけました!短編集とか俺得…! のんびり読まさせてもらいますね(*´ω`*) (2016年11月6日 0時) (レス) id: cc9bfb9dd8 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 未来編における10年後花村ちゃんが出るのはこれで最後です。リクありがとうございました!! (2016年10月23日 23時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 花奈さん» リクありがとうございます!では、継承式編が終わったあとの物語としてこちらに書かせていただきます。ですが、まだ本編の継承式編が終わっておりませんのでしばしお待ちくださいませ…! (2016年10月23日 8時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
花奈 - らっくさん» ありがとうございます!!(*゚▽゚*)花村ちゃんとヴァリアー(特にベル)の日常のお話が読みたいです!継承式編が終わった後でも未来のことでもいいのでお願いします!! (2016年10月22日 19時) (レス) id: dfc8978d27 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2016年10月21日 17時