【REBORN!】自由奔放すぎる男装少女の短編集のようです。

雲とオオカミ 下 ページ8

貴｢ウル、どうした？
構ってもらえなくて寂しくなったかー？｣






僕とAのあいだに割り込んできたオオカミ。



Aは僕から離れてまたオオカミと戯れ始めた。







…こいつ、わざとだね。







僕の邪魔をしてくる奴っていうのは、この虹オオカミのことだ。







僕がAに近づくと威嚇したり、今みたいにさりげなく邪魔をしてくる。







そういえば前、Aがγに攻撃されたとき
こいつは暴走したらしい。





…それだけ主人が好きってわけか。









どうやってオオカミからAを離そうか考えていると

オオカミがAを思いっきり押し倒した。






貴｢うおっ！？…今日はよく甘えてくるな。
そんなに寂しかったのか？｣




無邪気な笑みを見せるA。




オオカミはその顔を舐め始めたかと思うと…僕の方を自慢げに見てきた。




『羨ましいだろ？』と言っているのがわかる。






そのドヤ顔を見た瞬間、僕の中でブチっと何かが切れた。









トンファーを取り出し、ゆらりと立ち上がる。









雲雀｢躾のなってない犬コロは調教してあげるよ…。｣



ウル｢グルル…。｣





とっさに僕から距離を取るオオカミと睨み合う。







貴｢え、ちょ、なんでどっちとも戦闘態勢なんですか！？｣







慌てふためくAを放置し、戦い始める僕とオオカミ。




僕らの戦いは、オオカミが炎切れになるまで続いた。









雲雀｢…次こそ咬み殺す。｣







貴｢…雲雀さん、小動物じゃないからウルが嫌いなのかなぁ。｣









草壁(恭さん…動物に嫉妬するのは大人気ないですよ。)







こうして今日も 風紀財団のアジトでは

束の間の平和な時が流れていた。

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