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Shining 6 ページ40

XANXUSside



9代目「来てくれてありがとう、XANXUS」



パーティー当日、遅れて到着した俺の元に来たジジイがそう言った。



ザン「祝いに来たわけじゃねえ。
アレがうるせーからだ。」




アレ、と顎で示したのは沢田たちと一緒に騒いでいる花村。


女共は皆ドレスアップしているのに、相変わらず奴だけはスーツを着て男装してやがる。





9代目「ふふ、やはり彼女に任せて正解だった。」



ザン「あぁ?」



9代目「君は、自分では気づいていないが…彼女のことを気に入ってるだろう?」




ジジイにそう言われて、俺は少しのあいだ沈黙する。




ザン「…まあ、嫌いではないな。

だが、気に食わねえ。」




9代目「なぜだい?」





ザン「俺が闇だとすれば、アイツは光側の人間だ。

…近くにいると、眩しくてしょうがねえ。」





アイツの目はいつも真っ直ぐに相手を見る。



俺のことを心の底から信じているような、そんな眩しい視線。


それは、裏社会で生きてきた俺には無縁だったもの。






俺が数日前に、奴をカッ消そうとしたのにやめた理由が

あの目に見つめられたからだと気づいたのは、ついさっきのことだ。






俺の返事に納得したようにジジイが頷く。




9代目「確かに彼女は光のような人だね。

いつも真っ直ぐで、いい目をしている。」



…俺が考えていたことと同じことをジジイが言った。





『どんなに喧嘩しても血が繋がっていなくても
…9代目の息子は貴方だけなんですから。』







不意に思い出したのは、花村の言葉。



少しだけ、口角が上がるのを感じる。





俺は左手に持っていた小さな花束をジジイの胸元に突きつけた。





この花はルッスーリアが持たせたものだ。








ザン「次から招待するときは、直接俺に言え。
…まどろっこしいのは嫌いだ。」






少し驚いた顔をしたジジイが、花を受け取りながら答える。






9代目「私と話すのを嫌っていた君から、そんな言葉を聞く日が来るとは…最高の誕生日だ。」





ザ「フン。」



ニコニコと笑ったジジイに背を向け、俺は騒がしいカス鮫たちのもとへと歩き出す。









たまには、こんな日も悪くねえ。








輝いてる花村の目と、優しく笑うジジイの顔を交互に思い出しながら

俺は珍しくそんなことを考えた。

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設定タグ:REBORN , トリップ , 逆ハーレム   
作品ジャンル:アニメ
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らっく(プロフ) - 香坂さん» コメントありがとうございます!URLリンクつけてないんであまり見つからない短編集をよくぞ発見してくださりました!どうぞゆっくりご覧ください(^^) (2016年11月6日 11時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
香坂 - 空いてる時間に見てたら見つけました!短編集とか俺得…! のんびり読まさせてもらいますね(*´ω`*) (2016年11月6日 0時) (レス) id: cc9bfb9dd8 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 未来編における10年後花村ちゃんが出るのはこれで最後です。リクありがとうございました!! (2016年10月23日 23時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 花奈さん» リクありがとうございます!では、継承式編が終わったあとの物語としてこちらに書かせていただきます。ですが、まだ本編の継承式編が終わっておりませんのでしばしお待ちくださいませ…! (2016年10月23日 8時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
花奈 - らっくさん» ありがとうございます!!(*゚▽゚*)花村ちゃんとヴァリアー(特にベル)の日常のお話が読みたいです!継承式編が終わった後でも未来のことでもいいのでお願いします!! (2016年10月22日 19時) (レス) id: dfc8978d27 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2016年10月21日 17時

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