Shining 4 ページ38
ザン｢話ってのはなんだ。｣
自分のデスクの椅子に座った俺は、花村に質問をした。
貴｢んーと、これのお話れす！｣
呂律の回ってない花村がフラフラと歩きながら、紙を渡してくる。
それは、ボンゴレの死炎印の着いた招待状。
ザン｢…ジジイからか。｣
貴｢はい、今度誕生パーティーを開くので是非来て欲しいと！｣
笑顔で元気良く話す花村。
俺はそれを無視して、横にあったゴミ箱に招待状を捨てる。
ザン｢俺は欠席だ。
用が済んだなら帰れ。｣
ジジイの誕生日を忘れてたわけじゃねーが、祝うつもりもねえ。
アイツも、反乱を起こしたり
親を利用して殺そうとする息子に祝われたかねーだろ。
貴｢だめれす！出ないといけないんれす！
これは強制ですから！！｣
招待状を拾い上げて、デスクの上に叩きつける花村。
ザン｢行かねえ。
どうせ沢田たちも招待されてんだろ？
次期ボンゴレが出席するなら問題ねーじゃねえか。｣
再度断ると、珍しくオレを睨む花村。
貴｢…いつまでツナにコンプレックス抱いてるつもりですか？｣
ザン｢…あ？｣
思いも寄らないその言葉に、ドスの効いた声を出す。
しかし、花村はそれに臆することなく話を続ける。
いつもならビビるくせに、酔っているせいで気が大きくなっているらしい。
貴｢だってそうじゃないれすか！
ツナに負けてからずっと、『沢田がいるから俺はいいだろ』って9代目のこと避けて！
いつまでそうやって逃げるんれすか！｣
ザン｢…それ以上俺を侮辱するなら、テメーはここでカッ消してやる。｣
花村の言葉に、立ち上がって憤怒の炎を出す俺。
だが、それにも花村はビビらない。
貴｢…侮辱じゃない。
ただ、ボンゴレとか関係なく9代目を祝ってあげて欲しいだけれす。
どんなに喧嘩しても血が繋がっていなくても
…9代目の息子は貴方だけなんれすから。｣
真剣に俺を見る花村に、何故か俺は何も言い返せなくなる。
俺は憤怒の炎を消し、また椅子に座り直した。
ザン｢…カッ消す気力も失せた。
ほんとうぜえな、お前は。｣
貴｢うざいってなんれすか…。
…オレは、9代目が一番喜ぶことをしてあげたいんれす…。
それはきっと、貴方が誕生日を祝うこと…だか、ら…。｣
話している途中で、近くのソファにぶっ倒れて眠る花村。
静かな部屋を、花村の寝息の音が満たす。
ザン｢…ドカスが。｣
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らっく(プロフ) - 香坂さん» コメントありがとうございます！URLリンクつけてないんであまり見つからない短編集をよくぞ発見してくださりました！どうぞゆっくりご覧ください(^^) (2016年11月6日 11時) (
レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
香坂 - 空いてる時間に見てたら見つけました！短編集とか俺得…！ のんびり読まさせてもらいますね(*´ω｀*) (2016年11月6日 0時) (レス) id: cc9bfb9dd8 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 未来編における10年後花村ちゃんが出るのはこれで最後です。リクありがとうございました！！ (2016年10月23日 23時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 花奈さん» リクありがとうございます！では、継承式編が終わったあとの物語としてこちらに書かせていただきます。ですが、まだ本編の継承式編が終わっておりませんのでしばしお待ちくださいませ…！ (2016年10月23日 8時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
花奈 - らっくさん» ありがとうございます！！(*ﾟ▽ﾟ*)花村ちゃんとヴァリアー（特にベル）の日常のお話が読みたいです！継承式編が終わった後でも未来のことでもいいのでお願いします！！ (2016年10月22日 19時) (レス) id: dfc8978d27 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2016年10月21日 17時
