【REBORN!】自由奔放すぎる男装少女の短編集のようです。

Shining 3 ページ37

貴｢いい匂い…これ？｣



頭にぶつかった瓶を手に取ると、勢い良く飲み始めたA。



それを慌ててルッスーリアが止める。



ルッス｢Aちゃん、これお酒よ！？｣


貴｢さけ…？｣



さっきより顔を赤くしたAは、状況が理解できていないらしい。



マモ｢これアルコール度数70もある…。
彼女、匂いだけで酔ったみたいだね。｣


スク｢日本人は酒に弱い人種だからなぁ。
…どうするんだ、コイツ。｣


レヴィ｢お、俺が部屋に連れていって介抱を…｣



全｢｢却下｣｣


レヴィの提案を満場一致で否決するメンバー。




色々な土産を持ってきたり、日本の話をしてくれるAを幹部は結構気に入っているのだ。


レヴィの魔の手から守るのは当然のことだろう。



スク｢とりあえず水でも飲ませ…ん？｣



話しているスクアーロの腕を、座り込んでいたAが引っ張った。




貴｢立てない…抱っこ…。｣






両手を広げながらそう言ったAに、スクアーロが固まる。




スク(なんだ、今のセリフの破壊力…！
なんか胸が苦しくなったぞお！？)




ベル｢しし、いつも男みたいだけど酔えばちゃんと可愛いじゃん。
ほら、王子が抱っこしてやるよ。｣




ベルに抱きしめられて立たされたAが、フラフラしながら近くにいたマーモンに歩み寄る。



マモ｢な、なんだい…むぐっ！？｣


唐突にマーモンの両頬を引っ張ったA。


貴｢あはは、プニプニ〜。｣


マモ｢ちょ、触るなら金払いなよ！｣



マーモンの言葉を無視して、そのまま楽しそうに頬を触るA。




ルッス｢どうするの、スクアーロ？｣


スク｢…とりあえず、酔いが覚めるまでそっとしておいてやれぇ。｣


―――――――――――――――――




スク｢と、いうわけだ。｣


ザン｢…つまり、この事態はテメーらの責任なんだな？｣



ベル｢悪いのはイチャモンつけたスクアーロだし。｣


スク｢あぁ！？酒瓶投げたのはテメーだろうが！！｣






ケンカし始めそうになるカス共を放置し、オレはベッドに座っている花村に近づく。






ザン｢…今日はなんでここに来た？｣



貴｢んー？…あ！XANXUSさんとお話に来ましたー！｣




俺に話…？



その内容を聞こうとするが、後ろで騒ぐカス共がうるさくて邪魔だ。





ザン｢…おい、俺の部屋に来い。｣



貴｢らじゃ！｣








元気良く挨拶する酔っ払いの腕を掴み、俺は少し離れたところにある自室へと花村を連れ込んだ。

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