虹との再会 2 ページ15
僕の攻撃を2本のジャックナイフで防いでいくA。
10年前の、ただ咬み殺されていたAとは桁違いな強さ。
…いや、あの頃ももしかしたら手加減していたのかもしれない。
雲雀「…なかなかやるじゃない。」
僕の攻撃をものともしないなんてね…。
…手を抜いているつもりはない。
沢田を殺したAの前で油断すれば、僕も危ないかもしれないからね。
そんな、ほぼ本気を出している僕と互角なんて…。
Aは強い。
今まで戦ってきた誰よりも。
…あの、沢田よりも。
貴「まだまだ3割も本気出してないですけど…大丈夫ですか?」
雲雀「!」
まだ、半分も出してない…!?
その言葉に驚き、油断した次の瞬間
体が自由に動かなくなる。
なにかの攻撃を受けたらしい。
僕の後ろを見ると、いつの間にか雨の炎をまとったオオカミがいた。
あれが…Aの匣アニマル…。
貴「あの子が出したのは雨の炎…特性は、ご存知でしょう?」
静かに笑うA。
僕はその場に崩れ落ちる。
瞼が重い…目を開けてられない…。
こみ上げてくる眠気に逆らえない僕は、ゆっくりと目を閉じた。
近づいてくる人の気配。
貴「…雲雀さん、ごめんなさい。」
すぐそばで聞こえたのはAの声。
もう眠ったと思ったのか、僕に静かに謝る。
僕はギリギリのところで意識を保ちながら、彼女の言葉に耳を傾けた。
107人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「トリップ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らっく(プロフ) - 香坂さん» コメントありがとうございます!URLリンクつけてないんであまり見つからない短編集をよくぞ発見してくださりました!どうぞゆっくりご覧ください(^^) (2016年11月6日 11時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
香坂 - 空いてる時間に見てたら見つけました!短編集とか俺得…! のんびり読まさせてもらいますね(*´ω`*) (2016年11月6日 0時) (レス) id: cc9bfb9dd8 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 未来編における10年後花村ちゃんが出るのはこれで最後です。リクありがとうございました!! (2016年10月23日 23時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 花奈さん» リクありがとうございます!では、継承式編が終わったあとの物語としてこちらに書かせていただきます。ですが、まだ本編の継承式編が終わっておりませんのでしばしお待ちくださいませ…! (2016年10月23日 8時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
花奈 - らっくさん» ありがとうございます!!(*゚▽゚*)花村ちゃんとヴァリアー(特にベル)の日常のお話が読みたいです!継承式編が終わった後でも未来のことでもいいのでお願いします!! (2016年10月22日 19時) (レス) id: dfc8978d27 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2016年10月21日 17時