【REBORN!】自由奔放すぎる男装少女の短編集のようです。

甘く、優しく 2 ページ2

雲雀｢…こんなこと、草壁にやらせればいいのに。｣



貴｢機嫌悪くて、風紀委員ほとんど病院送りにするほど八つ当たりしたのは誰ですか…。


ま、テキトーにカップル演じましょうよ。
オレ…じゃなくて、私もこういうの苦手ですし。｣



雲雀｢…そう言えば君、今日女装してるね。｣


貴｢女装ってか、もとから女ですけどね。｣






今日の花村は、珍しくスカートなんて履いてて一人称も私で…普通の女の子に見える。






雲雀｢いつも校内で男装するなっていっても、辞めないくせに。｣



貴｢今日は緊急事態だから仕方なくです。
…雲雀さんが女装した方が似合うのに。｣


雲雀｢何か言った？｣


貴｢いえいえいえ、雲雀さんかっこいいなーって言いました。｣






よくそんなにすんなり嘘が言えるね…と呆れていると、いつの間にか目的の駅に着いていた。





遊園地の入口でフリーパスを買った僕たちは、園内を練り歩く。





貴｢…雲雀さん、もっとカップルらしくしてくださいよ。｣


雲雀｢十分してるでしょ。｣


貴｢隣歩いてるだけじゃないですか！
ほら、手繋いで！

こういうのは基本、男が女に甘く優しくするものですよ。｣





強引に花村Aに手を握られた。


その手を振り払おうとするけど、｢犯人捕まえたくないんですか？｣と言われて、仕方なくそのままにする。







甘く、優しく…ね。


どこの少女漫画だか。





まったく、アホらしいよ。






周りの群れにイライラしながら、僕らは晴れた空の下で犯人を待った。

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