【REBORN!】自由奔放すぎる男装少女の短編集のようです。

甘く、優しく 1 （未来編:10年後雲雀） ページ1

雲雀side




中2の秋。






貴｢雲雀さん、デートしましょう！
明日、並盛ランドで！｣







きっかけは、花村Aのその一言。









いつもならそんな誘い、速攻で断るけど
『とある事情』によりそうもいかなくなった僕は今






花村Aと並盛駅前で待ち合わせしている。







女1『ねえ、あの人かっこよくない？』


女2『うん、でも…なんか怖い。』





ジロジロ見てくる通行人どもを咬み殺したい衝動に駆られる。




…うん、今すぐ咬み殺そう。






貴｢雲雀さん、すみません！
お待たせしました…って、なんでトンファー取り出してるんですか！？｣



雲雀｢遅いよ君。3分遅刻。｣



貴｢いや、それは悪かったですけど、とりあえずトンファーしまいましょうよ！？

ほら、電車きますよ！｣





遅刻してきた花村に抑えられた僕は、渋々トンファーをしまって電車に乗った。




平日のお昼時だからか、電車内は空いていてすんなり座れた。






貴｢くーっ！学校サボっていく遊園地は最高ですね！
何に乗ります？やっぱジェットコースターは必須ですよね！！｣



雲雀｢…君、ちゃんと目的わかってる？｣



貴｢わかってますよ。
…連続通り魔を捕まえるんでしょう？｣




花村が最後の方を小声で言う。




そう、今日僕らがデートなんかしているのは
最近並盛ランド内で出没している通り魔を捕まえるため。



遊園地に警察を呼んで評判を落としたくない並盛ランドの館長が、風紀委員会に頼んできたんだ。







その通り魔の特徴は、カップルを狙うこと。




そして、男の方を刺すこと。






そいつをおびき寄せるために、僕と花村はカップルのフリをして並盛ランドでデートのフリをすることになったんだ。

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