標的105 ページ18
主人公side
朝のドタバタを終え、今は1時間目の英語の時間。
オレは前で話す教師の言葉を聞き流しながら、窓の外を眺めていた。
貴(そういや結局、虹の守護者の役割果たせてないんだよな…。)
そう思いながら少し離れたところに座るツナを見ると、彼も炎真の方をチラチラと見ていた。
貴(…炎真がマフィアだってまだ知ったばかりで、ちゃんと整理できてないんだろう。)
そのまま他のメンバーに目を配ると
獄寺は珍しくニコニコと笑い、山本はいつも通り居眠りをしている。
貴(獄寺のあんな嬉しそうな顔、マンガ以外で初めて見た…。)
そんなことを思いながら苦笑いを浮かべていると、不意に教師の意識がこちらへ向けられた。
教師「そこ！さっきからよそ見ばっかりしてるんじゃない！」
オレを指差した教師の反応で、ノートを取っていたみんなが顔を上げてこちらを向く。
ザワザワと一瞬教室が騒がしくなった。
教師「えー…花村くんというのか？
編入早々そんなことじゃ弛んでるぞ！」
名簿を見てオレの名前を認識した教師が、そう言ってオレに説教をした。
前の世界だったら…煩わしいのなんか全部無視してて
こんなこと言われたらすぐに教室出て行っちゃってたんだけど…
貴(この世界では…普通の生徒になるんだ。
普通に…普通に…)
貴「…授業は聞いていたつもりなんですが、確かに態度は悪かったと思います。
すみませんでした。」
席を立ち、頭を下げたオレに
教師は「フン」と鼻を鳴らしてから言葉を続けた。
教師「授業を聞いてたのなら、この文を訳せるだろ。
前に出て解いてみろ。」
そう言って先生が黒板に書いたのは
…およそ中学で習わないであろう単語が並んだ
教科書には載っていない英文。
獄寺「なっ…。」
黒川(何よあれ…授業聞いてたって、わかりっこないじゃない。)
同じことに気づいた獄寺たちがパッとオレを見る。
それになんとも言えない表情で応えながら…静かに黒板の前へ出た。
チョークを取り、チラリと教師の顔を見て考える。
貴(この人の目的はオレに恥をかかせること…だよな
『普通の生徒』ってのはここでバカにされないといけないもんなのか？)
そう思った時、教師がニヤニヤと笑いながら口を開いた。
教師「わからんか？
この程度もわからんようじゃお前も落ちこぼれかもなぁ。
仲間ができてよかったな、沢田。」
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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (
レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
優 - ヴァリアーの特別編、お願いします！ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
優 - 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます！返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに！ (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
優 - いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2016年5月29日 22時
