標的136 ページ49
炎真side
炎真(…こんなこと、話さない方が良かったかな。)
隣で泣きそうな顔をするAを見ながら後悔しそうになる自分を説得する。
…いや、いずれは知られることだ。
だったら早いうちに自分の口から伝えておきたい。
そう納得したところで不意にAが口を開いた。
貴「なんで…なんで君たちが、そんな目に？
迫害なんて…誰が…」
少し怒気を帯びたその声で、迫害にどれだけの憤りを感じているかが伝わってくる。
そんなAの問いに僕は少し間を置いてから答えた。
炎真「…わからないんだ。
迫害される意味も、終わらせ方も。
だから僕たちは、ボンゴレや虹の守護者を頼ってここまで来たんだよ。」
いつもより少しだけ声が上ずってしまい、『嘘』がバレるのではないかと不安になる。
…僕らの本来の目的は、虹の守護者の保護と
ボンゴレの殲滅。
でも、それをまだ正直にAに言うわけにはいかない。
言ってしまえば…Aが板挟みになるのが目に見えているから。
炎真(…それに…ツナくんたちが本当に悪い奴らだとは思えないし…。)
貴「そっか…。」
案外、僕の嘘に気づかなかったようで
Aは静かに頷いた。
そして、僕の顔を見上げて言葉を続けたんだ。
貴「…ならもう、安心してくれ。
オレたちがシモンへの迫害を無くしてみせるから。」
凛として断言するAの、その綺麗な瞳が
揺れることなく僕を見る。
そこに感じた強い意志が…僕の胸をドクンと鳴らした。
炎真「…ありがとう。」
礼を言いながら、僕は思わずAの目から視線を逸らす。
炎真(…ああ、やっぱり僕は…)
パーカーの胸の部分をギュっと握りながら、赤くなる頬を隠すために下を向いた。
炎真(やっぱり僕は…Aのことが…)
貴「おい、具合悪いのか？」
ニュッと顔を覗き込んできたAに、僕は飛び上がりそうになりながら驚く。
炎真「え！？う、ううん！なんでもない！
え、えっと…もうすぐだね、継承式！」
真っ赤になった顔を袖で隠しながら、思いっきり露骨な話題転換をする。
すると、Aは…少し暗い顔をして苦笑いを浮かべた。
貴「あー…継承式なぁ…。」
僕がそれに不思議そうな顔をすると、
Aはその困ったような笑顔のまま話し出したんだ。
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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (
レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
優 - ヴァリアーの特別編、お願いします！ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
優 - 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます！返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに！ (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
優 - いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2016年5月29日 22時
