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標的133 ページ46

主人公side



ひとまず民宿に帰ったオレは、部屋着に着替えながら
雲雀さんに返されたマンガを見た。





ランボとランポウさんが表紙となっているそれには、未来編の終わりが描かれているはず…。





貴(今読んじまおうかな…。
いや、でも、下手に読んだら白蘭のこと思い出して泣いちまうかも…)





マンガを手に持ったり卓袱台の上に置いたりしながら迷っていると、表紙の右上の文字が目に入った。





貴「…ん?『転校生来る!』…?」




その言葉で即座に思い浮かぶのは、炎真たちシモンファミリーのこと。





貴(もしかして彼らも原作のキャラクター…!?)





慌てて人物紹介の所を見ると
確かに『NEW FACE』という表記で彼らの姿が描かれている。





それを見た瞬間…オレは驚くと同時に
ある可能性に気づいてしまった。





貴(…炎真たちが、次の敵かもしれない…?)





ドクン、と
心臓の音がいやに大きくなる。





貴「い、いやいやいや…そんなわけねーだろ。」





口では否定するが体は正直で


もしかして…ということを
オレの脳は勝手に想像してしまう。





貴(この巻から、新章に突入してる…。
おそらく炎真たちがメインとなる新しい物語に…。)




ページをめくって確認しようとする手が無意識に震える。





…もし、彼らが近づいてきた目的が
継承式ではなくボンゴレを狙うためだとしたら…




シモンが敵だとしたら…





冷や汗が流れる背中。





思い切ってマンガを読もうとしたその刹那…

混乱しそうな脳裏に炎真の顔が思い浮かぶ。





ツナの家で見た彼の笑顔が…オレを我に帰らせた。






貴(…いや、炎真が敵なわけない。
あいつが誰かを傷つけたりなんかするはずないんだ。)






きっと、新章の話は
ツナの継承式のことをベースに新しい仲間の炎真たちと仲良くなる話だ。



…そうに違いない。






希望論に近い憶測を並べ、オレは自分を納得させる。




貴「…読まなくていいか。
炎真たちのこと、信用してるし。」



読まないではなく、怖くて読めないという気持ちを
そう言って誤魔化した。



マンガを卓袱台の上に置き直すと
隣の炎真たちの部屋から物音がして…オレはそちらに意識を持っていかれた。





貴(民宿のおばちゃんか…?
でも、さっき買い物に行ったはずじゃ…)






そんなことを思いながらオレはゆっくりと部屋を出た。

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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- ヴァリアーの特別編、お願いします! (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
- 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに! (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
- いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年5月29日 22時

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