標的124 ページ37
ジョット「なら…なぜ夜のリングまで？
このリングは誰にも使えず、何の特性かもわからない。
夜というのもこの色から名付けられただけの
変哲もないリングだろう？」
コザァート「そうだよ。
その2つのリングは我がシモンに受け継がれてきたものだが…夜のリングには特に何のいわくもない。
虹と違って、抗争の火種や脅威にはなりえないはずだ。」
貴(！…この２つのリングって、もとはシモンのものだったのか…！)
驚きながらも、オレはそのままデイモンさんと共に話し合いを見守る。
2人の問いかけに…今度のシエロは肯定も否定もしなかった。
シエロ「私…怖いんだ。」
ただ…淡々と話し始めたその声にその場の全員が耳をすませて話を聞く。
シエロ「ただの黒いリングのはずなのに…
魅入られてしまうような、誘われているような…そんな怖さがあるの。」
…それは、オレやクロームちゃんが感じたことのある感覚。
夜のリングが…怖い。
まるでこちらを見透かすようなその黒さは、今にもオレたちを引きずりこみそうで…
オレはそれを恐れてる。
シエロ「…彫金師のタルボが言ってたわ。
このリングは金の卵を探す『目印』。
この世の地獄を味わったものにだけ使える、絶望を糧にするリングだと。」
D(…覚悟ではなく、絶望を…？)
ジョット「…抽象的すぎてわからないな。
金の卵とはなんだ？」
ジョットさんの問いにシエロは力なく首を振る。
シエロ「…タルボも、これ以上はわからないと。
なんのために誰が作ったのかも読み取れなかったみたい。」
コザァート「…なんだか、虹のリングより深刻な悩みの種になりそうだ。」
ジョット「そうだな。
シエロの話を聞く限り、そのどちらのリングも存在を消したほうがよさそうだ。」
コザァート「封印よりリングを砕くほうがいいんじゃないか？」
シェロ「いいえ。
私たちがしていいのは争いの種をなくすことだけよ。
それ以上のこともそれ以下のこともするべきではないわ。
…リングには、作られた意味があるのだから。」
そういうと、シエロはリングをしまい
腕を上げて伸びをした。
貴「まあ、封印するとしたら1年後くらいかしら。
その頃にはきっと、ボンゴレ自警団も完成しているでしょうよ。」
その言葉を耳に、デイモンさんが気配を消したまま通路を戻っていく。
彼の思考には…虹と夜のリングの存在だけが頭に残っていた。
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らっく(プロフ) - 優さん» こちらこそ返信ありがとうございます。え、と…申し訳ないのですが去年からリクなどはお受けしておりません。作者の方から知らせがあった場合のみリクエストをお受けしております。ですが、ヴァリアーと主人公の絡みは面白いと思いますのでまた今度検討してみますね。 (2016年9月13日 21時) (
レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
優 - ヴァリアーの特別編、お願いします！ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
優 - 返信ありがとうございます♪ (2016年9月13日 16時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます！返信おそくなって申し訳ございません。現在7の方更新再開しましたので、どうぞ続きをお楽しみに！ (2016年9月12日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
優 - いつも読んでいます!更新頑張ってください♪ (2016年9月5日 21時) (レス) id: bc71943441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2016年5月29日 22時
