標的45 ページ46
ツナside
頭の横から聞こえた火薬の破裂音。
発砲されたとわかるのと同時に、俺は目を瞑る。
己れの死を覚悟するが…
３秒ほど経っても自分の体にはなんの衝撃も起こらない。
そっと目を開けて、横を見ると…
ツナ「！？」
そこには、俺に向かって放たれた弾丸と共に
地面にへばりついて気絶する男がいた。
その姿はまるで…上から重いもので押さえつけられたよう。
ツナ「なにこれ…なんでこんなことに…？」
バッと顔を上げると、前方には
リングから赤い炎を出すAの姿があった。
ツナ(獄寺くんが出す嵐の炎よりも、真っ赤な炎…見たことがない属性だ。)
そんなことを思っていると、Aが炎を消してこちらに駆け寄ってきた。
貴「ツナ！殴られたところ大丈夫か？
…痛かったよな。」
Aの手が、殴られた頬をそっと撫でる。
それになんだか照れてしまった俺は
「だ、大丈夫だよ！全然！」と返事をしながら、バッと離れる。
ツナ「それより…今の炎は、なに？」
Aが出した新しい炎。
他の炎と違って遠くからでも攻撃できるものらしいけど…
未来での戦いで、Aは1度もこんなの使っていなかったはずだ。
貴「え…うーん、なんだろ？
ツナが殴られるの見てキレちゃって…『とりあえずこの男をぶっ潰す！』って思ってたら出てきたよ。」
あっけらかんとそう答えたAにも、炎のことはわからないらしい。
周囲の幻覚を解きながら続けてAが話題を変えた。
貴「あ、リボーンさん呼んでこいつら捕まえなきゃ！」
そう話すAが携帯でリボーンを呼んでから俺に向き直った。
貴「顔…本当にごめんな。
自分の始末は自分でつけたかったのに…巻き込んじまった。」
頭を下げたAに俺はわたわたとしながら言葉をかけた。
ツナ「い、いや！武器も持ってこなかった俺が悪いし…」
貴「…でも、本当に…申し訳ないよ。
…ごめんね…ツ…ナ…。」
再び謝るAが、唐突に目の前の俺に凭れるように倒れこむ。
俺は驚きながらもそんな彼女の体を受け止めた。
ツナ「A…A！？」
慌ててその顔を覗き込むと…どうやら彼女は気絶しているようだった。
ツナ(…炎、消費しすぎたのかな。)
そんな心配をしながら、
俺はAの体を支えるように肩を組み
ここに来るはずのリボーンを待った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 542人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【REBORN!】貴方なんかいない世界へ。 【REBORN!】自由奔放すぎる男装少女がトリップしてきたようです。13 【REBORN!】自由奔放すぎる男装少女は継承式編へと突入したようです。10もっと見る
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
欺姫@猫 - らっくさん» そうなんですね！では、少しずつしていって、修正されたとこをなおすような形でしていこうと思います。わざわざ有難う御座います！ (2016年5月17日 22時) (
レス) id: 0ad06670bf (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 欺姫@猫さん» すみません、そういえば今度またちょいちょい修正を加える（オレを俺に変えたり）する予定だったので、保存するならそのあとのほうがいいかもしれません。いつ終わるかわかりませんが… (2016年5月17日 17時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - 花村ちゃんの良さを表せられるのはラックさんだけですよ♪ (2016年5月16日 23時) (レス) id: 518b96fd0d (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - レナさん» 何度もコメントありがとうございました！やっぱり、花村ちゃんをかけるのは世界で俺だけですから。また2でもよろしくお願いいたします！ (2016年5月16日 23時) (レス) id: 6752a26535 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - また再開してくれてとても嬉しいです！花村ちゃんを殺したく無いっていう気持ち、尊敬します！こらからも応援してます！ (2016年5月16日 23時) (レス) id: 518b96fd0d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：・
| 作成日時：2016年5月3日 21時
