My life (ページ9)

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yt side

学年が上がってクラスが変わってから僕はいじめではないけどよくからかわれるようになった。

「こいつの家って母さん男なんだぜ！」

「ええ、変なの。母さんなのに男とかありえねぇよなぁ」

裕「変じゃないもん、母さんは母さんだもん」

「変なの〜変なの〜」

裕「……っ……」

涼介ともクラスが違うから誰かに相談もできないし、先生に言ったところで何もしてくれないのはわかってるからどこに吐き出したら分からなくて、つい家に帰ると母さんに強く当たってしまう。

母さんが大好きなはずなのに、どうしても母さんの顔を見ると「俺なんかなんで産んだんだよ」って気持ちになってしまう。

今日だって本当はあんなこと言うつもり無かったのに
しつこく声掛けてくる母さんに腹が立って

裕「ああ！もううるさいんだよ！！なんで俺をこんな家に産んだんだよ、俺なんか…俺なんか産まなきゃ良かったのに！！」

なんて言ってしまった。

ドアの向こうからは父さんの怒鳴り声と母さんの泣き声が聞こえて、後悔で押しつぶされそうだった。

宏「裕翔、入るぞ」

裕「お父さん…っ…ごめんなさい…」

宏「ん、大丈夫。ちゃんと反省したか？」

裕「僕、母さんに…っ酷いこといった…っ…」

宏「学校でなんかあったの？？」

僕の背中を撫でながら優しく聞いてくれる父さんの顔を見たら溜まってたものが溢れて学校であったことを全て吐き出してしまった。

宏「そっかそっか、、、裕翔に辛い思いさせちゃったね、、ごめんな、、、」

裕「とぉさん……っ…」

宏「でもな、実は裕翔のこと産む時母さん命懸けだったんだ」