この度、家族になりました - yuta.K - (ページ6)

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ご飯を食べたあとは2人で後片付け。
これは2人で決めたルール。

彼が食器を洗い、私が拭く。

他愛もない話をしながら後片付けを進めていると、半分ほど終えた頃に彼が突然改まって話し出す。

「Aはさ」

「ん？」

「子供何人くらいいたらいいなって思う？」

食器に目を向けたまま彼は言う。

「んー、どうだろう。私はひとりっ子だったから2人はほしいかな。一緒に遊んだりできるし。｣

幼いころきょうだいがいる子を少し羨ましく思ったことがよくあった。

同じゲームを一緒にして競い合ったり協力してプレイしたりみたいなのをいつでも出来るし、なにより1番なんでも話せるのがたぶんきょうだいだと思うから。

「そっか。」

「ゆうくんは？何人くらいがいいと思う？」

「おれは...」

さっきまで普通に話してたのに急にもごもごしだす。

「...できれば...3人くらいがいい...かな...」

耳を真っ赤にして言う彼。

「自分からその話しといてそれはずるいでしょ、ゆうくん」

「言ってから恥ずかしくなっちゃった」

なにそれーなんて言ってるうちに後片付けは終わっていて。

それぞれすることをして寝室へ入る。

さっきの会話のせいでいい意味で少し気まずい。
自然とそういう流れになるわけで。

もう何もいらない。
そう思えるくらい幸せな気持ちになれた。

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