9話※ ページ10
side you
少しの間、俺と兄さんはそのまま庭に突っ立っていた。
が、アレルギー性鼻炎持ちの俺がくしゃみをしたことにより、薬を飲んでいないことがバレたため、部屋に入った。
ni「何で辛い辛いて自分で言っとるくせに薬飲まんねん…」
ブツブツとそう呟きながら、目を擦らせないために片手で俺の両手を拘束し、もう片手で薬や水を用意してくれる兄さん。
面倒くさいから飲まなかったとか言えねぇ…。
ni「ほら、少し口開けろ。」
…何故???
俺に渡して飲ませれば良くないか??
誰かの前だったら逃げようがないから飲むぞ?
ni「あくしろよ」
まぁ、一応従っとくか。と思い、口を開ける。
あまり目が痒くならないように目を瞑っているから何が起きているのか、何がされるのか分からない。
俺の両手を拘束していた手はいつの間にか、俺の腰に回されていた。
…ん?
俺は身の危険を感じ、離れようを右足を半歩後ろに下げた。
がそんな抵抗も虚しく、俺は壁に押し付けられた。
ni「少し気づくのが遅かったな。」
『何するつもりや』
ni「何、なぁ…。その有能な頭で考えてみたらどうや?まぁ、分かんないやろうけどな。」
煽られてムカついたから良く考える。
とりあえず雰囲気とか諸々を考えて、ほぼ100%キスされる。
…口を開ける意味は何だ?
・・・・・・
『降参だ。まぁ、キスかなんかだろ。』
ni「何でそこまで来て分からんねん。」
『そういう知識は俺の頭にない。今度、鬱にでも聞いておく。』
そう言うと、おい待て、それはアカン。と止められた。
それより早く済ませてくれないだろうか。
誰かが来たら誤解されかねない。
ni「そろそろやるか。」
兄さんは、そう言って俺の頬に手を添えた。
唇に柔らかい感触か触れる。
口の中に水と薬が流し込まれ、俺がそれを飲み込むと舌が口の中に入ってくる。
舌と舌が絡んで、耳元で水音が響いて頭が正常に働かない。
なんだコレ、すごく気持ちいい。
頭が、おかしくなりそうだ。
目を開けると、視界がぼやぁっと映る。
兄さんの袴を縋るように掴んで、声を抑える。
息をするたびに唇の隙間から漏れる声が恥ずかしい。
やっと離れたと思ったときには、腰が抜けて一人では立てなくなっていた。
ni「随分気持ちよかったみたいやな?」
俺の目から溢れた涙を拭ってそう言う兄さん。
俺は否定出来ずに、ただ俯くのみだった。
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かれーるぅ。 - 神作品をありがとうございます!!!!(初コメですすいません)番外編とかないですか!?病帰様! (7月30日 6時) (レス) @page25 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
澪夜(プロフ) - 三日月さん» 結婚…。それができる歳になっていたら考えましょうかね。作品を見てくださりありがとうございます。頑張ります (2022年5月1日 19時) (レス) id: 18b1647a7b (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - あっ、、、好きです!結婚してくださ(((((バカヤロウ 更新頑張ってください! (2022年5月1日 19時) (レス) @page17 id: 918b15eb68 (このIDを非表示/違反報告)
澪夜(プロフ) - ちーずたわーさん» 作者なので異論は俺が認めます。俺は、天才ではなく天災です。更新頑張ります (2022年3月19日 9時) (レス) id: 18b1647a7b (このIDを非表示/違反報告)
ちーずたわー - ..........天才ですか?天才だわ。天才ですね。←異論は認めません←調子乗りましたすみません。更新頑張って下さいm(_ _)m (2022年3月19日 0時) (レス) @page4 id: be110f4d7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2022年3月18日 5時