13話 ページ14
side you
現在、俺は食害の被害者が食べきれなかった料理を食べている。
いつもより1時間程度遅くして行ったはずなのに、テーブルに残る大量の料理に、最初俺は目を疑った。
ニコニコと嬉しそうに笑い、俺を見て手招きをするゾムと、机に突っ伏す被害者を見て俺は苦笑するしかなかった。
『相変わらず量はおかしいけど旨いな。』
鬱の皿に残っていた唐揚げをつまむと、冷めているが衣はカリッとしていて中の鶏肉は柔らかく、どうやって作っているのか聞きたいくらいだった。
zm「そりゃ良かったわ」
『にしても今日は被害者多数だな』
トントン、鬱、エーミールに、シッマやショッピまで。
お前、俺が居て出来なかった分今日で発散したな。と言いながら、俺は鬱の皿に残っていた唐揚げを平らげた。
zm「A、ほんまによう食べるよなぁ」
『胃のデカさは変わらなかったんだよ。』
とトントンの皿に残っていたサラダを食みながら言う。
zm「俺なぁ、Aの食いもん食ってる顔好きやねん。」
『お前が?』
人の苦しんでる顔を見て嬉しそうにしているこのリア狂が?
zm「おん。めっちゃ美味そうに食ってくれるんやもん。その顔見てるだけで俺も腹減ってくるわ。」
と大皿に残っている焼きそばを自分の皿に移すゾム。
コイツの消化機能どうなってんだ。と思いながら、がそりゃ良かった。という返答になっていない返答をした。
zm「なぁ」
『ん?』
いつもののんびりとした声ではなく、何かを固く決意したような緊張した固い声に、俺はサラダを平らげて聞く姿勢になる。
zm「俺な、Aの食いもん食ってる顔だけやなくて、Aの全部が好きやねん。ちょっと冷たいところも、此処で刀を抜かないところも、俺らのことを大切に思ってくれとるところも、全部全部好きやねん。」
『…おう。』
箸を置いて一回深呼吸して、普段見せないペリドットのような綺麗な目で俺を捉える。
zm「やから、今からやなくても、ええから…。俺を、ただの仲間やなくて、男として見てほしいんや。」
『…善処する。』
俺がそう言うと、ぱっと顔を明るくさせて焼きそばを食べるゾム。
子供だな。と思いながら俺は、エーミールの皿に手を伸ばした。
『というか、食害辞めたんじゃなかったのかよ。』
zm「体が疼いて。」
『アホ』
そんな軽口を叩いて残った料理を二人で平らげていった。
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かれーるぅ。 - 神作品をありがとうございます!!!!(初コメですすいません)番外編とかないですか!?病帰様! (7月30日 6時) (レス) @page25 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
澪夜(プロフ) - 三日月さん» 結婚…。それができる歳になっていたら考えましょうかね。作品を見てくださりありがとうございます。頑張ります (2022年5月1日 19時) (レス) id: 18b1647a7b (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - あっ、、、好きです!結婚してくださ(((((バカヤロウ 更新頑張ってください! (2022年5月1日 19時) (レス) @page17 id: 918b15eb68 (このIDを非表示/違反報告)
澪夜(プロフ) - ちーずたわーさん» 作者なので異論は俺が認めます。俺は、天才ではなく天災です。更新頑張ります (2022年3月19日 9時) (レス) id: 18b1647a7b (このIDを非表示/違反報告)
ちーずたわー - ..........天才ですか?天才だわ。天才ですね。←異論は認めません←調子乗りましたすみません。更新頑張って下さいm(_ _)m (2022年3月19日 0時) (レス) @page4 id: be110f4d7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2022年3月18日 5時