【男主】代表取締役のお兄様【kgm】 (ページ11)

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　社築🖥
　ありえんくらい詰められてるんだが
　俺何かしたっけ？

　|
　|
　加賀美ハヤト🏢
　何かしたから詰めてるんですよ

「いや何もしてなくね？俺」

「したんですよ、ちゃんと。まさか加害者本人でありながらご存じないと？？」

「圧、圧えぐい」

「何してんのお前ら」

「「あ、チャイカ/さん」」

本社にて、奇跡的に集まってしまった雑キープのメンツは顔を見合わせ、沈黙の時間を作り出す。

「…いやチャイカさんはどうでもよくて」

「え、俺どうでもいいの？」

「今現在、私に用があるのは社さんですので」

「へぇ〜」と言いながら手に持っている水を飲むチャイカさんは何処かへ行く気もなくその場に留まった。

「俺何かしたっけ…？」

「はぁ〜…。兄様についてですよ、兄様について！」

「兄様？…あー、A？」

「名前呼びっ！？まさか私から兄様を取ろうと…！？」

「してないしてない」

「濡れ衣過ぎるだろ、流石に」とぼやく社さんはスマホを取り出してロックを解除する。

「言ってなかったのは悪いと思うけどさ？」

ノールックでスマホを触りながら困り眉でそう言う社さんは、目の前に立つ私に対して煽っているように感じた。

「悪いと思うのなら、私に報告を下さいません？！社さんなら騒がなくても普通か、と思っていたのにまさか、兄様の存在を知っていたなんて！！しかも、兄様とお酒を飲んだとか！！」

「…え、お前飲んだことねぇの？」

驚いたように目を見開く社さんに「お恥ずかしながらね！！」とキレながら返す。

「そこまでキレることか？」

チャイカさんにそう言われ、ニコッと笑顔を向ける。

「チャイカ、今下手なこと言わねぇ方が良いぞ」

「今察した」

「…はぁ、今回は良いですけど次はありませんからね」

兄様がお酒を飲んでくれるという約束が無かったらたぶん出会い頭に殴ってたと思いますし。

最後の溜息を吐きながら、スマホを見ると1件の通知が来ていた。

兄様ハヤト、お前どんな酒が好きなんだ?
ウイスキー系が好きです

返信すればすぐに既読が付き、"了解"という簡潔な2文字が返ってきた。

「(めっちゃ機嫌良くなった)」

「(兄様パワーすご)」

「それでは、私用事があるので帰ります。本当に次はないのでお気をつけを」

「っす…」

「チャイカさんも、兄様と接点を持つときはお知らせ下さい」

「無いと思うから大丈夫」