3人で ページ2
『さむい』
「日光があるから大丈夫!って薄着で来たのは真希だろ…」
「はは…こんな事もあろうかと、上着持ってきてて良かったっすよ」
ガクに上着を着させられ、2人の間を歩く。
だって、この前まで暑かったじゃん!!!
まだ暑いでしょ!って気抜いてたんだもん、俺悪くない。(悪い)
「うわ、真希の手冷たっ!」
「わ、ほんとっすね。末端冷え性っすか?」
2人の温かい手に包まれ、幸せに思う。
うん、実は末端冷え性。
『うぅ〜、何でこんな日に打ち合わせが…』
「まぁまぁ、良いじゃないっすか!」
ガクに諭され、鼻をすする。
あ、これ明日風邪引く。
「もうすぐだから、頑張って歩いて」
半分剣ちゃんに引きずられながら、とぼとぼ歩いて本社へと向かう。
ガクの膝の上に座り、体温を分けてもらっていると誰かがノックせずに入ってきた。
「…あ、間違えました」
俺と目が合ってすぐに引っ込んだのは詩子お姉様。
「待って、ガク真希てぇてぇ!?!?!?」
あ、引っ込んだと思ったら戻ってきた。
「あ、一瞬見えなかったけど剣持くんも真希くんの手を握ってる!!!!やっぱり咎薬なんですか!?ここのカプは公式なんですか!?!?」
「相変わらずなことで…」
若干引きながらそう言うガクに対し、剣ちゃんは特に気にした様子はない。
「まぁ、公式と言っても過言ではないんじゃないんですかね」
「媚びですか!?それは私達薔薇オタクに対する媚びですか!?!?」
「違います」
「食い気味ww」
即答で返した剣ちゃんにガクが笑う。
『詩子お姉様は何しに来たの?』
「あ、忘れてた。打ち合わせがあるので失礼します!!久々の咎薬供給ありがとうございました!!寿命延びました!!!」
そう言って出ていった詩子お姉様に手を振れば、ガクに「こっちの手も温めましょうね〜」と振っていた手を握られた。
『何で2人共そんなに手温かいの?』
俺はこんなに冷たいのに。
「んー…何でなんすかね?」
「いや僕に聞かれても」
3人で話しながらそんな事をしていれば、マネージャーさんが入って来て打ち合わせが始まった。
『うぅむ……』
「梅干し食べたあとなのかってくらい渋い顔してる」
『梅干し好きだからこんな顔しない』
「あ、梅干し好きなんだ」
マネージャーさんから渡された企画書を見ながらミルクティーを飲む。
ミルクティーなんて飲むのいつぶりだろ。何て考えてたら少し溢した。
【切り抜き】最近あった1番面白いこと【薬刺真希/にじさんじ】→←【切り抜き】実は体力バケモンな真希【薬刺真希/にじさんじ】
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あ(プロフ) - 名前変換できるようにして欲しいのですが (10月15日 17時) (レス) id: 49b135046c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年10月13日 22時