【男主】どれが好み？【2j3j】

好きなものが49つ ページ50

「Aさんは」

「言わずもがなですけど総受けです」

ボーイ用の休憩室に入り浸っているとそんな会話が聞こえ、ガクが「聞いちゃダメっすよ〜、教育に悪い」と座っている俺の耳を後ろから塞いだ。

ほぼ毎日のように居る刀也は原因不明の体調不良(症状的に風邪)に襲われ、今日は休みだという。
取り敢えず見舞いのメッセージはさっき飛ばしておいた。

『愛があるなら、俺は何でも良いけどな』

そう言うとその場に居た全員の視線が俺へと向いた。
何かヤバイこと言ったか？俺。と思いながら、ガクを見上げれば、ガクは真っ赤な顔で手を退かす。

「今の相当な殺し文句っすよ…」

「今ので厚い本出来ます」

「誰かー！録音機ー！！！！」

ノリがほぼホストと変わんねぇ。と思いながらガクを背もたれ代わりにより掛かる。

「Aさん、ジム行ってるって割には軽いっすね」

『別に体鍛えようとしてるわけやないからな。ただの体型維持のためのジム』

「年々細くなってる奴がほざかない方が良いっすよ」

『突然辛辣になるな』

ていうかガクお前、何で俺が体重軽くなってること知ってるんだよ。

「Aさんっていつか折れそう」

「分かる。マジで細い」

「雲雀が言えることじゃないと思うけど」

今まで黙っていた三人が突然喋りだし、賑やかさが増す。

…よくこの人数で騒げるな。

『でも、彼氏とか…そう言うのできたら俺たぶんホストやめるな。もちろん心配させたくないとかあるけど、暫く何もしなくても生活できる金はあるし』

正直なことを言えば、ホストは好きじゃない。
嫌でも酒飲まないといけないし、ずっと笑顔じゃないといけないし、タイプじゃない女の相手もしないといけないし。
だけど辞められないのは、愛への渇望が止まらないからなんだろうな。

『ま、それも無い話や』

まぁ、あるとしたら。

『このホスクラの中やろなぁ…』

誰かは、神のみぞ知るってか。

『ちなみに今の有力候補はガクやで』

「「「「「「…え？」」」」」」













・白雪 A
・24歳、男
・189cm、76kg
・とあるホストクラブのNo.1
・男女ともに人誑し
・義理の姉が1人いる
・快楽主義者、割と刹那的人間
・オーナーとは昔馴染
・好きなものは護りたい
・ヤンヘラ、ヒモはお断り
・同性に対するパーソナルスペース激狭
・行動許容範囲
　ホスクラメンバー:割と何でもOK
　客:常識とモラルは弁えろ
・過去を探られることを嫌う
・？？？？？？？？？？？

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