好きなものが46つ ページ47
『おいハル、これどういうことだ』
「いや、俺もAさんの歌声聞きたいな〜って」
メイカに思いっきり殴られていたのを見なかったフリをし、まぁ一曲くらいなら良いか。と歌えそうな曲を探す。
『…メイカ』
「ぁ、え、はい?」
『ボカロ知ってるか?』
「あぁ、まぁ……?」
その返答に口角を上げ、マイクを一本メイカに投げた。
メイカは慌てながらもそれを受け取り、俺を見る。
『立て。前回のお返しや。付き合え』
「渋ハルお前」
「…てへ」
「男がやっても可愛くねぇよ!!!」
「Aさんでも!?」
「Aは別に決まってんだろ!!!!」
掴み合いの喧嘩になりそうだったのを止め、曲の予約を入れる。
『この曲知ってるかは知らんけど』
「…え、俺これ知らん」
『じゃあ勘で歌え』
「いやキツいって」
うだうだ言いながらも歌う準備をするメイカに頷いて俺も歌う準備をする。
にしても、この名曲を知らないなんて…。
人生の0.000000001%損してるで。
『俺が赤で、メイカが青な』
「まぁ、頑張るわ」
.
.
「ふー、歌った歌った!」
「Aさん歌うめ〜…」
『別に普通やろ…』
3人でカラオケを出て、のらりくらりと歩く。
ハルはメイカとの仲直り目的だっただろうが、俺とメイカはただひたすらに歌っていた。
自分の好きな曲や知っている曲、メイカに至っては「これ知らねぇけど歌うわ!」などと言って知らない曲を入れてふざけていた。
もちろん俺とメイカ、メイカとハル、ハルと俺でデュエットもした。
『…人と歌うのも、悪くないな』
「定期的に行くか?3人で」
「予定が合わないでしょ…それこそ2人はホストなんだから」
『まぁ…そこは翔に掛け合うか』
「だな」
「良いな〜、その翔さん?優しそう」
『まぁ、普段は優しいな』
「時々マジで怖いけど」
「えぇ…」
そんな事を言いながら帰路に着いて気づく。
『お前ら家反対方向やんな』
俺の家とは確か反対方向にコイツらの家はある。
だから、俺の家の方に歩いてきてるのはおかしい。
『…何や』
「いや、俺普通にAの送迎。よく絡まれてるから」
「メイカが居るなら、的な」
そう言って結局着いてくる2人に溜息を吐きつつ、まぁええか…。と片付け、自宅へと歩を進める。
『ちなみに、俺の家を知ってそれを悪用しようとはしないよな?』
「終電逃したら?」
『最寄り駅同じや、終電も何もないわ』
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????(プロフ) - 待ってッッッ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか、、、‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀`*) (11月1日 2時) (レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年9月28日 19時