好きなものが45つ ページ46
休日、冷蔵庫の中のカフェオレが無くなっていることに気づき、スーパーへ買いに行った。
そこで、久々にまともな料理でも作るかと軽く見て回る。
整然と並べられたものを見ながら、何を作るか。と考えているといきなり持っていたカゴを誰かにひったくられた。
「Aさん」
声のした方を見れば、アキラとセラフがそこに立っている。
俺の名前を呼んだのはアキラ、俺からカゴを取ったのはセラフのようで、セラフの両手にはカゴがあった。
『何か買いもんか?』
「そうじゃなければここに来ませんよ」
セラフから俺のカゴを取り返し『へぇ』とだけ返す。
特に話すこともないため、素早く話を切って立ち去ろうとするも
「ここで会ったのも何かの縁ですし一緒に買い物しませんか?」
と、どこか貼り付けたような笑みを浮かべながらそう言うアキラに、俺は数秒固まる。
『…いや、いい』
くるりと踵を返し、足早にその場を去る。
2人は追ってくることはない。
ある程度離れたところでスマホを取り出し、ある人物を呼び出す。
『今すぐ俺の家のすぐ近くのスーパー来い。来なければどうなるか分かってるよな』
脅迫じみた電話を終え、また歩き出す。
『…料理は延期だな』
カゴに入ったカフェオレを見ながら、これからは通販で買うか…。と仕事とジム以外で唯一外に出る時間を潰した。
.
.
「お待たせしました〜」
『待たせすぎだ、ハル』
「Aさんは5分でも待たせすぎなんですか」と文句を垂れるのは渋谷ハル。
メイカ繋がりの友人で、何かと俺とメイカとハルの3人で遊びたがる。
「ちゃんと来ただけ偉くないですか?」
『まぁな』
そう言いながら話していると、ハルの後ろから
「何で俺も?」
とメイカが顔を出した。
メイカは俺が呼んだわけではなく、ハルが独断で連れてきたらしい。
「いやー、何か暇そうに歩いてたから」
「いやまぁ、暇だったけど…」
首の後ろを掻き、どこか気まずそうに目を逸らすメイカにハルは首を傾げる。
「何かあった感じ?」
ストレートにそう聞くハルに、メイカはもっと目を逸らした。
「…何があったんです?」
俺の方に寄ってきてそう聞いてくるハルに、俺もそっと耳打ちする。
『カラオケで俺を嵌めて絶妙に溝ができた』
「え、そんなこと?」
『別に俺は何も思ってないけどな』
そう言うと、ハルは少し考えた素振りを見せた。
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????(プロフ) - 待ってッッッ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか、、、‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀`*) (11月1日 2時) (レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年9月28日 19時