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好きなものが44つ ページ45

『…何でこうなってんだ』

目の前でマイク片手に騒ぎ散らかす奴らを遠い目で見ながら、そんなことを呟く。

俺のストーカーを社会的に抹殺(逮捕)した後、俺が家に帰りたくないとか言った結果これである。

誰が今の時間起きてる奴ら全員連れてカラオケ行くつったんだよ。言った奴出てこい、ぶん殴る。

「明那相変わらず歌うめ〜」

「いやそう言うふわっちも歌上手いじゃん」

「葛葉、これ歌お」

「いいぞー」

「こっちの方がAっぽくない?」

「いやこっちのがAさんっぽいから!」

「はー、歌うめー奴ばっか」

「俺ら何も出来ん」

「何だこのカオス」

「見てるだけで疲れる」

わちゃわちゃとしている空間を見回した後、スマホに視線を落とす。

あーあ、またヘラった客増えた。
逐一何だよ、元気?って元気じゃなかったらてめぇのメールなんて見ねぇよ。

「Aさーん、意識ありますか〜?」

『ちゃんとあるから安心しろ、レオス』

「Aさん用にアイスコーヒー頼んでおきましたよ」

『…オリバーお前、何で俺がホットよりアイスが好きって知ってんねん』

さっきまで誰も居なかったはずの俺の左右にオリバーとレオスが陣取り、自分の飲み物片手に俺に話しかける。

『マジで、何の時間だこれ』

「カラオケ大会ですね」

『…歌うめぇ奴らの勝ちで良いだろ』

「それが全員同じくらいなんですよね、点数」

「皆さん歌唱力高いですね」

いつの間にかに葛葉と叶のデュエット始まってるし。
いや声の相性ええな、コイツら。

「Aさんは歌わないんですか?」

『あんなん見せつけられて歌えるわけ無いやろ…』

「そんなこと言って〜、ほんとは上手いくせに」

『歌えるもんないねん』

「根本的問題すぎません!?」

『あ、でもアレは歌えるで』

俺が唯一、人前で歌えるのはアレしか無い。

「お?」

『アゲハ蝶』

「あれ割と難しくないですか?」

「うん、難しいと思うけど…」

レオスとオリバーが顔を見合わせ、ニタリと笑い合う。

「皆さん!!Aさんが歌ってくれるそうですよー!!!」

「次歌おうとしていた人ごめんなさい、アゲハ蝶入れてくださーい!!!」

『おい待て、俺は歌うって決めたわけじゃ…』

2人を止めようと伸ばした手が、横から伸びてきた手に掴まれる。

「っし、じゃあ俺と歌うか!」

俺の手を掴んだ手の正体はメイカで、メイカのもう片手にはマイクが2本。

嵌められた、と気づくのに時間は掛からなかった。

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????(プロフ) - 待ってッッッ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか、、、‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀`*) (11月1日 2時) (レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年9月28日 19時

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