好きなものが38つ ページ39
「Aちゃ〜ん！」
俺を見るや否や、ヒールなんて知らない！とも言いたげに小走りでこっちに来る姉貴を迎えに行き、靴擦れが起きる前に抱き上げた。
『はいはい、姉貴が今日用あんのは俺やなくて湊やろ。湊！！』
「何で俺呼ばれたん…」
「うん？」
「ｽｲﾏｾﾝ」
相変わらず姉貴に尻に敷かれている湊を見ながら姉貴を降ろした。
「早くA捕まえないと他の子に取られちゃうからね？急がば回れなんて良いから、アタックしなさい」
「っす…」
そんな会話を右から左に流し、カバンからあるものを取り出す。
『姉貴、これ前欲しい言っとったやろ。やるわ』
姉貴が欲しいと言っていたイヤリングを渡せば、姉貴は受け取って目を見開いた。
「え、これ高いやつでしょ！？まぁ貰うけど…。今度何かお返ししたいんだけど、欲しい物ある？」
『ない』
「何でこの子はホスト歴長いのにこうも物欲がないのかしら…」
「Aさんはそういうところが人気の秘訣でもあるからなぁ」
『30分後にカフェ予約してあるから話すなら歩きながら話してくれると助かるわ』
「…私達Aのスペックの高さに助かってるんだけど」
「えっぐ……」
そんな事を言われるから、俺は首を傾げたあと『あっちやから、行くで』と言う。
「Aって気遣いの鬼よねぇ…。ヒール履いてる私に合わせてくれるの無意識？」
『こんなん出来て当然やろ』
「巴さん、これが貴方の弟です」
「立派に育ってくれて嬉しいわ…」
『姉貴は俺の親か』
姉貴の歩幅と歩速に合わせつつ、そこの店のオーナーに連絡を入れる。
するとすぐに返信が来て、休憩かと思った。
.
ドアを開ければ、そこそこ繁盛している店の中に黄色と紫を見つけた。
「あれここ…」
「いらっしゃいませー！！って、Aさん！！」
ぱっと振り向いた雲雀はそう言って俺の方へ駆け寄ってくる。
その様子はまさにちぎれんばかりに尻尾を振った犬。
「あ、奏斗が言ってた予約ってAさんっすか？」
『そう。席は分かるから、お前注文聞きに行ってこい。奏斗がキレてるぞ』
「げっ、後で怒られそう」
『少しでも軽くするために早く仕事戻れ』
そう言って姉貴の手を引き、予約していた席へと向かう。
「ちょ、待って速い」と着いてくる湊は無視し、姉貴をエスコートする。
「弟にエスコートされる日が来るなんて…」
『だから姉貴は俺の親か』
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????(プロフ) - 待ってｯｯｯ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか､､､‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀｀*) (11月1日 2時) (
レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：病帰-yamiki- | 作成日時：2023年9月28日 19時
