好きなものが37つ ページ38
「何これ、引っ付き虫どころの話じゃなくない？」
「長尾ー、離れろ〜？」
ぐいぐい、と二人がかりで引っ張っても剥がれない景に晴と藤士郎は溜息を吐く。
俺の背中に引っ付いて離れない景は鼻を啜って声も震えていた。
「Aさん何したの？」
『俺が何かした前提辞めろ。何もしてへんわ』
「信じられない」
殺されてぇのか、と言おうとした言葉を引っ込めて顔を上げた景を見る。
目元は腫れていて、とてもフロアに出せるような顔ではない。
「…口紅着けたA見たかった」
拗ねたようにそう言う景は溜息を吐いていた2人を絶句させた。
「「そんなこと！？」」
「俺だけ、見れなかった」
『そんなんいつでも見せてやるつってんだろ…ったく』
「…見た時Dキスしていいなら許す」
『良いから泣くな、フロアに行く気ねぇのか』
ティッシュで涙を拭いてやりながら、崩れたアイメイクを見た。
『ほら、メイクし直すで。鏡の前座れ』
未だに引っ付く景の背中を軽く叩けば「へぇ〜い」と気の抜けた返事が帰ってきた。
「うわ、すぐに機嫌直した」
「しれっとヤバい約束取り付けてたよね。これAさんの貞操大丈夫？」
そんな話をする2人を背に、アイライナーとアイシャドウを手に持つ。
『昔っからアイメイクだけは得意なんよな』
そう言いながらアイラインをゆっくりと引く。
姉貴に教えられて早十数年。
そういや、
『姉貴元気にしてっかな。』
「「「姉貴！？！？」」」
『あ？…言ってへんかったっけ』
「「「言われてないわ！！！！！」」」
3人から総ツッコミを受け『お、ぉう…』と返す。
「Aの姉ちゃん…」
「手強そう…」
「絶対美形」
3人の返答に首を傾げながら景のアイメイクを続行する。
赤めのアイシャドウで目の赤みを誤魔化しながら、話も続ける。
『ってことは、俺の姉貴のこと知ってるの湊だけか』
「「「不破さん/アニキ！？」」」
『おん。キャバの方に出た〜みたいな連絡が湊が入ったくらいに来て、湊に合わせたら見事に尻に敷かれとったわ』
「Aのお姉さんって、どんな人？」
『…茶色が混ざった黒色のロングヘアで、肌白くて、男が1回は夢見るボディライン』
「僕その人知ってるかもだけど…、うーん…」
『まぁ迷っても無理ないわ。俺と姉貴血ぃ繋がっとらんし』
「え、じゃあ本当に、あの人がお姉さんなの！？」
『お前が誰を考えてるかは知らんけど、たぶんそうやで』
白雪巴、それが俺の姉の名前だった。
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????(プロフ) - 待ってｯｯｯ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか､､､‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀｀*) (11月1日 2時) (
レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：病帰-yamiki- | 作成日時：2023年9月28日 19時
