好きなものが32つ ページ33
『…ロイヤルストレートフラッシュ』
「なんっでやねん！！！」
地団駄を踏むだるまを鼻で笑いながら、傍らに置かれていたノンアルコールカクテルを喉に流し込む。
『まだやるんけ？』
「当たり前やろ！！10連勝するまで終わらん！！」
「いやここまで来たら無理やろ」
後ろでソファの背もたれに肘を付けながら酒を煽っているありさかにそう言われ、だるまはムキになる。
『ええで、いくらでも来い』
「…アカン、自信無くなってきたわ」
「お？男が逃げんのか〜？」
「ばっ！！逃げねぇよ！！！」
自棄になっただるまは酒を勢いよく煽り、俺を見た。
「全敗とか……だっさ」
「うるせえ！！」
赤くなった顔をありさかに向けながら、だるまは憤慨する。
俺は乱雑に置かれたせいでテーブルに散らばったカードを集めてカードケースに戻した。
『1勝したら言う事聞いたるとは言うたけど、全敗やと無理な話やな』
からり、とグラスの中の氷が溶けて音を立てる。
「くっそ…」
『まぁ、また挑んで来ぃや。今日のルール、報酬のまんまでいつでも付き合ったる』
「A心広っ」
そう言われるのを聞きながら、テーブルの片付けをしていく。
一応店のテーブル使っとるから、片付けはしっかりとやる。
『ってか、お前ら何で店来たん？今日は店自体がオフのはずやろ？』
本来店自体がオフである今日は、明日のハロウィンの為に俺と翔で飾り付けをするという話だった。
だるまとありさかが居て驚いたくらい、この店の全員が知っているはずの話だ。
「え？俺らそんなの知らん」
「だから誰も来なかったん？」
『お前らなぁ…』
そう言いながら、だるまに水を飲ませた。
ある程度目の焦点があったところで、だるまを立たせてありさかと共に出口へと背中を押す。
『帰らへんと翔に怒られんで。まぁ、減給は免れへんやろな』
「それだけで！？」
ありさかは驚きながらもだるまの腕を引き、出口へと連れて行く。
『気ぃ付けて帰れよ』
ドアが閉じられたのを見届けたあと振り返れば、裏につながるドアから翔が出てきた。
翔は俺を見据えながら後ろ手にドアを閉め、俺の方へと来る。
「わかってた？」
『あんなに嫉妬のオーラ出されてたら誰でも気付くわ』
一歩近づけば、翔は微笑んで俺の手を引いた。
俺の手を引く翔の手には銀色の指輪が光る。
『まだそれ付けとるんや？』
「嫉妬してくれるでしょ？」
『…たち悪ぃ』
そう言う俺に、翔は愛おしそうに目を細めた。
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????(プロフ) - 待ってｯｯｯ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか､､､‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀｀*) (11月1日 2時) (
レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：病帰-yamiki- | 作成日時：2023年9月28日 19時
