好きなものが30つ ページ31
「Aさん〜！！久しぶり〜！！」
ぴょん、と俺に抱き着いてくる客でも何でもない奴。
『久しぶり』
それを片手で抱えながらまだ空いていない店のフロアの様子を見て回る。
ガラス破片はなし、埃もなし、空気も綺麗。
よし、今日も異常無し。
「サラね、パパとAさんに会いたくて来たんだ〜！」
『はいはい、翔んとこ行こうな』
きゃっきゃ、と一人で楽しんでいるサラを翔の元へ連れて行く為に廊下へ出る。
この時間やと…たぶん裏でベルと酒の確認しとるな。
『寒ないか？』
「んー、ちょっと寒いかも」
その言葉に、俺は自分のジャケットをサラの肩に掛けた。
「やっぱりAさんイケメン！」
『へーへー、ありがとさん』
言われ慣れた言葉を適当に流し、倉庫のドアを開ける。
『翔ー、居るかー？』
少し声を張り、翔を呼べば革靴が床を叩く音が近づいてくる。
姿を見せた翔はバインダーとペンを持ち、酒の名前にチェックを入れていた。
「何なに、Aが用って…って、サラ！？」
「来ちゃった！」
「来ちゃった！じゃないから！！女の子がこんな時間に外出るの危ないでしょ！？」
「ふわこが送ってくれた」
「帰りは？」
「…」
口籠るサラに、俺が助け船を出す。
『サラん家知っとるの俺と翔と湊しか居らんけど、翔と湊は店離れられんやろ。最近俺干され始めとるし、サラ送ってくるわ』
「ほんと！？」
『それでええか、翔』
「…良いも何も、それ以外無いから仕方なくだよ？」
困ったように笑う翔はサラに「Aに感謝するんだよ？Aも現役No.1で暇じゃないんだから」と言った。
サラは「うんっ！」と返事をして「Aさんあひがと！！！！」と言った。
『別に。サラが傷もんにされて怒るんは俺やなくて翔やから、苦肉の策や』
「僕のこと何だと思ってるの！？」
「怒ると怖い」
『普段優しいけど怒ると怖え奴の代表』
「Aは僕のこと優しいと思ってくれてるんだ」
「Aさん騙されちゃ駄目！！パパ本当はすっごい怖いんだよ！」
サラの声をガン無視し、時計を見る。
『サラ、帰るぞ。あんまり遅くなるとお前みたいに目立つやつはすぐどっかに連れてかれる』
ぼやきながら翔に背を向け、倉庫のドアの方へ歩き出す。
「Aさんって星川のパパ…！？」
『その立場は翔』
「この問題児の面倒見てくれるなら全然譲る」
『歯に衣着せろや』
サラを家に送って店に戻ったら、休憩室に晴が一人で居て思わず吹き出した。
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????(プロフ) - 待ってｯｯｯ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか､､､‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀｀*) (11月1日 2時) (
レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：病帰-yamiki- | 作成日時：2023年9月28日 19時
