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好きなものが4つ ページ4

「…誰だよ、僕にボーイやれって言った奴」

「アニキじゃないですか?」

「あれ、俺やったっけ」

机に突っ伏す紫髮と、本片手に俺を見る銀髪と、ケタケタ笑う銀髪紫赤メッシュ。
俺はスマホ片手に部屋の隅でカフェオレを啜っている。

あぁいうのは首を突っ込まないほうが良いことを、俺は知っている。

「ねぇ、Aさんはどう思います?」

ずごごっ、と中身がなくなった時の音がして俺はストローから口を離す。
スマホから顔を上げれば、目と鼻の先に黄緑色の目があった。

…関わりたくねぇんだけど。

『お前の勤勉な態度と理性的な考え方は向いてると思うぞ』

そう言うと「じゃあ続けます」なんて言うのは、剣持刀也。
ここで1番年下ではあるが、俺の次に歴が長い。

媚びは売らないという信条を掲げており、その対応の塩っ気にハマってしまう人も居るんだとか。

言っておくが、コイツはボーイでホストじゃない。
コイツにホストをやらせたら大変なことになる。

「はぁ…Aさんの匂い落ち着く」

そして、何かしらあれば俺に引っ付いて深呼吸し、こんな変態じみたことを言っている。

「もちさんだけズルいやんっ!」

「え、ちょっアニキ!?」

俺と刀也の方に向かってくるのは、歴はそこまで長くないが今や俺と同等に稼いでいる不破湊。
ソイツを"アニキ"と呼び、親しげにしているのは甲斐田晴。

どちらも、そこら辺には絶対に居ないイケメンだ。

「僕のAさんですから!」

『いや俺は物ちゃうけど』

刀也に強く抱き締められ、首筋に顔を埋められる。
…くすぐった。

「あれ、柔軟剤変えました?」

『変えたけど、分かるんキモないか…?』

「僕は前の方がAさんらしい匂いで好きです」

聞いちゃいねぇなオイ。と思いながら、刀也の頭を撫でる。
その時、ふわっと香った匂いに首を傾げた。

『シャンプーか何か変えたか?刀也らしくない匂いがする。女がつけるような、甘いやつ。お姉さん?』

「えっ?何も変えてないし、姉さんは香水つけないからそんなはず…。あっ、さっきのアイツか…?うわ、最悪だ」

自分の服の匂いを嗅ぎながらそう言う刀也が俺から離れた隙に、湊が俺には引っ付いてきた。

「あっ」

「にゃは、Aさんゲット〜」

「アニキズルいっ!」

『俺は物じゃねぇっての』

しかも、ここの店で1番の先輩俺だからな?
先輩に対する扱いって知ってるか?
いや知らねぇか。この有り様だもんな。

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????(プロフ) - 待ってッッッ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか、、、‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀`*) (11月1日 2時) (レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年9月28日 19時

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