好きなものが27つ ページ28
「Aさん、ギルティという言葉をご存知で?」
『舐めとんか』
オリバーからの煽りとも取れる発言にイラつきながらそう返せば、オリバーに「いやそんなつもりは…!?」と驚かれた。
『はぁ…んで?知ってるから何や』
「Aさんの存在がギルティです、というのを伝えたくて」
『その無駄に良い声出せねぇようにしたろか』
「だから何でそうなるんですか!?」
煙を吐き出しながらオリバーの顔を見る。
ゆらりと昇る煙に隠れ、オリバーの表情は良く見えない。
「…Aさんも案外ヤニカスですよね?」
『うるせぇ酒カス』
「そんなに言います!?」
泣き真似をするオリバーに『いい大人が痛ぇぞ』と言えば「…Aさんって容赦ないですよね」と言われた。
『後進の奴らには俺の背中抜かしてもらうって決めてんねん、俺は』
容赦がない?そんなんいくらでも言えばいい。
いつまでやれるか分からないこの職業である内に、俺の最高売り上げをこの店全員が毎日出せるように育てる。
それが俺が今一番叶えたい夢。
『最高金額いくらやったかな…600万弱?』
「ろっ…!?」
今でも誰にも塗り替えられていないこの最高売り上げを毎日出させるなんて、ほぼ不可能だが。
『不可能を可能にできるのが…いや、不可能に挑戦するのが人間や。出来ないなんて言わせへんで?』
「中々厳しいですけど、そっちのほうが燃えてきます」
『ええ志やないけ。期待してんで、オリバー』
「まぁ、僕はAさんより先に辞めると思いますけどね…」
そのつぶやきに、俺はタバコを地面に押し付ける手を止めてオリバーを見た。
『お前ホンマに三十路なんけ?全然24歳とか言われても俺なら疑わへんぞ』
オリバーと年齢が絡んだ話をするときにいつもするこの会話。
「僕は平成4年生まれですから」
『四捨五入したら昭和な、はいはい』
「それ毎回思うんですけど何なんですか!?」
オリバーとそんな会話をしながら休憩室に戻る。
まぁ俺の年上なんてめっちゃ居るけどな、ここ。
『ま、オリバーも年長者組の1人としてアイツらまとめたってくれや』
「善処します…」
「あの問題児たちを纏めるのはちょっと難しすぎる気がするんですけどね…」と言うオリバーの顔を見る。
『…というか何食ったらお前そんなデカなるん』
「1cm差ですよね????」
189と190の差は案外デカいぞ、オリバー。
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????(プロフ) - 待ってッッッ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか、、、‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀`*) (11月1日 2時) (レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年9月28日 19時