検索窓
今日:92 hit、昨日:195 hit、合計:141,395 hit

好きなものが25つ ページ26

店に行く途中、見かけた背中に抱きつく。

『けーのすけ〜』

「うぉっ!?何だよAかよ…」

長い髪を揺ら……

『髪が短い!?』

景の特徴の1つでもある長い髪がばっさりと切られており、短くなっている事に気づき、俺は素っ頓狂な声をあげた。

「お、気づいた?イメチェンしたんだけどどーよ」

『うーん……その髪型も似合ってるで。けど、見慣れてないのもあるかも知らんけど、俺は前の長い髪のが好きやな』

そう言うと、景は軽く俺を殴ってきた。

『何で殴んねん!!俺何もしてへんやろ!?』

「いいですよーだ。お前なんて知らね」

『はぁ!?じゃあ俺も景のことなんて知らねぇから』

クソガキのような対応の俺に、内心ウンザリする。
でも、言ってしまったからには訂正なんて出来ない。
景から離れて、店とは逆の道へと進んでいく。

もうええ、今日は店に出てやんねぇ。

今日、誰かオフのやつ居たっけ。と考えながら家へと向かう。
明日、翔に謝んねぇと。










.










「「「「「A/さんが来ない/来ねぇ!?」」」」」

今日店に出る全員に伝えれば、全員からそんな言葉が返された。
オフの日以外休んだことがないAを知ってたら、当たり前の反応だろうけど。

「何で?景くん、Aに何したの?」

「…」

くだらないこと過ぎて口を噤んでいると、晴が口を開く。

「どうせ髪のことでしょ」

その言葉に、唇を噛めば晴は溜息を吐いた。

「長尾ってAさんのこと何も知らないよね」

「は?」

晴は軽蔑したような目を俺に向けていて、喋ろうにも喋れなかった。

「Aさんは一つのことに拘らないし、執着することもないの。ただ、Aさんは軽薄な人じゃないからすぐに変える人でもない。自分の規律、意志に沿って行動してる。なのにお前はどう?人の意見に流されて、自分の意志はどこにあるの?」

核心を突く晴の言葉に、俺は顔を俯かせる。

「取り敢えず、今日はAが欠けた分働くよ。Aを欠けさせた代償は高くつくからね」

藤士郎にそう言われ、俺は頷いた。

「ほら、支度するよ!翔さんにAさんのこと伝えてくるから、みんなは支度してて!ほら晴くん行くよ!!」

「僕も!?」

藤士郎に連れて行かれた晴を見送り、頭を掻いた。

…晴よりAのこと知らねぇとか、先に好きになったのに何やってんだ俺。

「…っし!気合入れてきますかぁ」

頬を叩き、既に置かれていた服を手に取った。

好きなものが26つ→←好きなものが24つ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (163 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
650人がお気に入り
設定タグ:2j3j , strm , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

????(プロフ) - 待ってッッッ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか、、、‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀`*) (11月1日 2時) (レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年9月28日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。