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好きなものが24つ ページ25

人間、どうしても足掻けないことなんて沢山あると思う。
やけど、これは違う。

『待て、早まるな』

「んー?」と言いながらヘラ、と薄ら笑いを浮かべるセラフ。
じりじりと、距離を詰めてくる。

『セラフお前誰に唆された!?!?』

「凪ちゃん」

『アキラァ!!!!!!!!』

壁が背後になるのは避けつつ、後ろか斜め後ろへ後退していく。

「良いじゃん、お姫様抱っこくらい」

『良かねぇから逃げてんねん』

アキラの姫抱き事件以来、セラフは俺の隙を見計らっている。
そして、一瞬でも隙を見せれば背後に回られ姫抱きされそうになっている。

辞めろ、それをされたら俺の中で男としての何かが死ぬ気がする。

「Aさん身長高いけど、軽そうだし」

『189センチ、76キロ!!!!!!』

「落としませんから」

『落とす落とさねぇの問題じゃねぇ!!!!』

セラフとギャーギャー騒いでいると、セラフの後ろから2つの人影が現れた。

「何してんのー?」

「休憩室にもうっすら聞こえてたけど何かあったー?」

「Aさんがお姫様抱っこさせてくれない」

セラフがそう言うと、2人は同時に「え、何してんの」と言った。
ええぞ、身内から否定されれば流石に引くやろ。

「「俺もやりたい!!!!!」」

『お前らもか!!!!!!』

こうなったら武力行使しか…

「お前ら何やってんだ?」

特徴的な低めの声に、4人で声のした方向を見た。

『ベル、どんな風の吹き回しや?お前普段ワインセラー付近に籠もってるやろ』

「それは籠もってるって言わないんじゃねぇか?」

この男はベルモンド・バンデラス。
この店の酒の管理や、バーテンダー的な役割している。

『もしかして、倉庫まで聞こえてたか?』

「何が?」

『俺らの声』

「いや、流石に倉庫までは聞こえてなかったぞ。ただ、倉庫出たら一発だ」

『まじか…』

ぜってぇ他の奴らにも言われる…。

「ま、楽しそうなのは良いことじゃねぇか」

『楽しくねぇよ!!!!!』

噛み付けば、ベルに「そうか」と躱される。
このやろ………。

『で?ベルは別に俺たちに用って訳でもないやろ?なんでフロアに来たんだ?』

「まぁそうだな、お前達に用はない。ただ、お前には用がある」

ベルが見据えるのは俺で思わず『俺?』と聞いてしまった。

「最近酔うこと多いだろ。あいつらに度数弱いの用意しろって言われたんだよ。そこで、好みを聞きに来た」

『バランタインファイネスト』

「真面目に答えろ」

怒られた。

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????(プロフ) - 待ってッッッ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか、、、‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀`*) (11月1日 2時) (レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年9月28日 19時

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