検索窓
今日:87 hit、昨日:195 hit、合計:141,390 hit

好きなものが23つ ページ24

「Aさん、この本すごく良くてですね。ほらここが…」

「こっちの本も良いですよ。特にここの描写が…」

「いや、こっちの場面の方が作者さんの良さ出てません?ほらこの…」

「あーっ!それ!それ分かります!!!でも私はこっちの方が…」

刀也とガク、アキラと詩子さんに左右を挟まれ、良くわからない本を勧められる。
俺は何を勧められてるんや…。

「これだから百合の方が!!!」

「こうだから薔薇の方が!!!」

「「良いんですよ!!!」」

スマホから顔を上げると、刀也とアキラに詰め寄られていた。
いやちけぇよ。

『…何や、花の話なんけ?』

「「「「違います!!!!」」」」

『は?』

じゃあ何の話だよと眉間に皴を寄せれば、百合は女性同士の恋愛で薔薇は男性同士の恋愛を指すことを教えられた。

『で?』

「で?じゃないですよ!Aさんも百合の良さに気づいて下さい!!!百合でしか得られないものがあるんです!!!」

「いや、それはこちらにもありますから!!!それに、こっちは自分ならこうする〜と登場人物と自分を比較することが出来ますし!!」

バチバチと火花を散らす2人に、俺はスマホをしまって立ち上がる。

『別に優劣つけなくてええやろ。恋愛は恋愛で、性別でその括りから外されることはないんやから。どっちにもええところはあるんちゃうの。あるんだったらそれでええやん。お互い卑下して何が楽しいん。そんなことしても何も残らんやろ』

「「え、かっこよ…」」

補佐に徹していたガクと詩子さんの2人がそう言って、物を片付け始めたのを見て俺はスマホを取り出す。

『それに俺はどっちも大丈夫やから、どっちが良いとかないねんな』

「雑食…!?」

「これだからAさんはっ…!!」

床に膝をつく2人に、俺は笑って屈んだ。

『ただ、そう言うのって比較的そういう描写が多いやろ?その…まだ、俺には早いかもしらん』

「ホストやっててここまで純粋な人って居るんですね」

「Aさんで厚めの本作れそうです。…作ろうかな」

『作るな』

アキラの額にデコピンをしてから立ち上がり、廊下へのドアに歩を進める。

『んじゃ、喧嘩すんなよ。みんな違ってみんないい、なんやから』

廊下に出て、寒くなり始めてんな〜。と思いながら身震いをした。










「…Aさん、強いですね」

「っすねぇ…」

床に体育座りし、膝に顔を埋めている相方を見下ろす。

「「あー…好きすぎる」」

好きなものが24つ→←好きなものが22つ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (163 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
650人がお気に入り
設定タグ:2j3j , strm , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

????(プロフ) - 待ってッッッ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか、、、‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀`*) (11月1日 2時) (レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年9月28日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。