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好きなものが22つ ページ23

『…何やこれ』

俺に服を差し出してくる翔にそう問う。

「Aのお客さんに、バニーガールならぬバニーボーイ出来ないか聞かれたからやってもらおうと」

翔はさも当然だと言うように淡々と言った。

『まぁええけど…』

そう言って服を受け取り、着替える。
靴?無駄にたっけぇヒール。

『…着てみたけど』

「ポケットっていうポケットに金ねじ込んで良い?」

『オーナーが何言っとん』

そう言いながら離していると、俺の後ろにある裏口が開いた。

「こんにちわ〜。…えっ」

見ると、レオスが俺を見上げていた。

『眼鏡ズレてるぞ』

「…夢追さん、これはベストのポケットにお金ねじ込んで良いやつですか?」

『だめに決まってるやろ、どアホ』

そう言いながら椅子に座わって足を組む。
流石にヒールは慣れん。

「脚!!!脚の動き!!!それと脚の流れ!!!」

「もしかしなくても、Aのヒールって最高?」

『うるせぇ蹴り飛ばすぞ』

そのあとも続々とやって来て、全員ポケットに金をねじ込もうとしてきた。
ちなみに、刀也とガクは俺を見た瞬間気絶したから言われてない。

極めつけは

「…Aさんそんな趣味があったんですね。チップねじ込んで良いですか?」

『ねぇし駄目や』

ハヤトにさえ金をねじ込まれそうになっている。
財布を出そうとしている手を抑え込み、金を出させないようにする。

『要らんて、ほんまに』

そう言うとやっと諦めたのか手の力を緩めたハヤト。
俺はその様子にうなづき、ハヤトから離れた。

『それより、今日は何しに来たんだ?いつも、俺に会いに来るだけでここに来るわけじゃないやろ?』

「社さんからAさんのバニーボーイの写真が送られてきたので、本当なのか確かめるために業務を早急に終わらせて来ました。用事はこれだけですね」

真顔でそう言い切るハヤトについ溜息を吐いた。
その顔面偏差値がイカれてる顔を殴りたい。

「じゃあ、確認出来たので帰りますね」

その一言に、少し寂しいと感じる俺が居た。

『…気ぃつけや』

「はい、Aさんもお気をつけて。特に、私のようなすぐに期待をしてしまうような狼に」

軽く唇に何かが押し当てられ、すぐに離れる。
優しく頭を撫でられ、微笑まれれば普通の人ならば男でもイチコロだろう。

「そんな顔されたら、離れたくなくなるじゃないですか。今日のアフター、空いていますか?」

俺は小さく頷いて、赤くなった顔を隠した。

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????(プロフ) - 待ってッッッ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか、、、‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀`*) (11月1日 2時) (レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年9月28日 19時

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