好きなものが21つ ページ22
『んー、水掛けられたのは久々やわ』
「そんなこと言わなくて良いからはやく着替えて!!風邪引くでしょ!!」
藤士郎に休憩室に押し込まれ「着替えて、体が温まってから出てきてよ!?」と外から言われた。
そういう事言われると、反骨心出てきちゃうよな。
「そのままで出てきたり、そのまま休憩室に居たら夢追さんに言うから」
翔出してくるのはズルやろ。
立場が上の人間出してくんなや。
『はあ…』
溜息をつきながらタオルで濡れた髪を拭いた。
あーあ、せっかくセットしたのに。とぼやきながらジャケットを脱ぐ。
シャツのボタンを外し始めたところで、休憩室のドアが開いた。
「…えっ」
見れば雲雀がブランケットを持って入口で固まっていた。
ぱち、と目が合って雲雀の顔が紅くなっていく。
「鍵閉めておいてくださいっ!?」
『いやそれ言うならお前もノックしろや』
「…確かに!?」
会話しながらシャツのボタンを外すと「ちょっ、破廉恥ですよ!?」と言ってブランケットを置いて出て行った。
『…何やあいつ』
シャツを脱ぎ、新しいシャツの袖に腕を通す。
『へっくしゅ…』
くしゃみをすると部屋の外から「え、Aさんのくしゃみ可愛っ!?」と雲雀の声が聞こえた。
『うるせぇ!!!ってかお前何でまだ居るんだよ!?』
「Aさん見張っとけって言われたので!」
藤士郎、どんだけ俺に風邪ひかせたくないんだよ。
『見張りはええけど、もう1個出口あるの忘れんでな?』
「…どういうことっすか?」
あ、コイツ絶対アホや。
『裏口から出て店の表の入口から入る』
そう言うと、雲雀は黙り込んだ。
と思ったら、ノックしてきた。
「着替え終わりました?」
『ん、もういいぞ』
ジャケットを羽織り、髪を拭いたせいで濡れたタオルを無造作に置かれたシャツの上に置く。
雲雀は、恐る恐るというように入ってきて俺を見た。
「…Aさんって、オフの時の髪型はそんな感じなんですか?」
『オフん時?…あー、まぁ寝癖直してるだけやからこんなんかもな』
そう言うと雲雀は目を輝かせて笑った。
「俺、セットしてない髪型の方が好きです!」
『ほーか。…くしゅっ』
「あ、体温めましょ!」
雲雀はそう言って、自分がさっき置いていったブランケットを広げて俺の肩に掛けた。
『雲雀』
「つめたっ!?」
『いたずら』
「いやそれは良いんですけど、冷たすぎません!?ちゃんと温まってください!」
『ちゃんと温まるって何や…』
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????(プロフ) - 待ってッッッ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか、、、‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀`*) (11月1日 2時) (レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年9月28日 19時