好きなものが3つ ページ3
『おいヤニカスども』
「顔見て一言目がそれマ?」
「否定できないのが何とも言えませんね」
裏の休憩室に入ったら見えた揺れる赤と青に目を細めながら、手に持っている煙草の箱を仕舞わせる。
『お前らここホストクラブなの分かっとる?禁煙しろや。き、ん、え、ん』
そう言えば、2人から即答で「無理」と言われる。
コイツらよくホストやれてんな。
『パタさんかオリバー…』
「待て待て待て」
「それ辞めません?」
スマホを持って踵を返した俺を全力で引き止め、とりあえずスマホを仕舞わせられた。
「話し合えば分かる、分かるから呼ぶな」
「そうですよ、話をすれば分かり合えるはずです」
『分かるなら端っから否定すんなや』
俺だって吸いてぇわ。という思いは隠し、2人に軽く説教をする。
その時、視界の隅にひょっこりと黒色が現れた。
「何、また説教されてんの?」
『アクシア、呆れるくらいならお前からも何か言えや』
俺の横に立って正座している2人を見下ろすのは、アクシア・クローネ。
目の前2人の同期である。
「俺じゃ言っても無意味だし?その分、Aさんが言えば2人も聞くでしょ」
『聞かねぇから何度も説教してんだわ』
そう言うと、アクシアは「ふーん…」と言っていきなり2人の襟首を掴んだ。
「ちょっと借りてくわ」
『オリバー呼んどくかー?』
「よろしくー」
そう言って休憩室を出ていくアクシア(と、アクシアに掴まれてるヤニカス2人)。
手を振りながら、スマホの電源を付けた。
[エバンス教授]という名前に設定してある電話番号をタップし、スマホを耳に当てる。
[もしもし?]
少し低めの、落ち着く声がスマホから聞こえた。
『オリバー?オフんとこ悪いな』
[大丈夫ですよ。何でしょう?]
こんな時間まで起きてんの、真面目そうな顔してオリバーもバッチリ昼夜逆転してるよな。と思いながら自分のロッカーを開けてリ◯ッシュを取り出し、部屋の中にスプレーしまくった。
『そっちのヤニカスが何回言ってもタバコ辞めないもんで』
[すみません、私から言っておきます]
『いや、それは良い。アクシアが締めてる』
[アクシアくんが!?]
出る時のアクシアの目がキマってたんだよな。と思いながら、曖昧な返事を返す。
[では、何故私に電話を?]
『今から帰るんやけど、最近誰かにストーカーされてる気ぃするから来て欲しいんよ』
[なるほど。それならお任せ下さい、すぐに向かいます]
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????(プロフ) - 待ってッッッ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか、、、‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀`*) (11月1日 2時) (レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年9月28日 19時