好きなものが18つ ページ19
最近の俺の主食は果物なんだが。
『あのなぁ…果物がほとんどって言っただけで他のものも食ってるからな!?』
ある日出勤したら、ロッカーの中にお菓子やカロリーメイト、パンなどが入れられていた。
それも大量に。
一番上にあったいちごオレのキャップを開け、飲むと「な?いちごオレは飲むって言ったろ?」と葛葉が言った。
「Aさんってミルク系の飲み物好きですか?」
甲斐田のその声に『…ん、好き』とロッカーの中身を見ながら答える。
瞬間、ガタガタガタッと雪崩が起きた。
振り返れば、さっきまで椅子に座っていた奴らが全員床に落ちていた。
「…もう1回聞きますね?ミルク系の飲み物好きですか?」
『好きやけど?』
何回聞くんや。
「誰か!!!!今の録音した奴!!!!」
「みなさん、これ欲しいですよね?」
自分のスマホ片手に薄ら笑いを浮かべるのはオリバー。
…お前そんなキャラやったか?
全員スマホを取り出して、全力でスクロールしだす。
何や、何かの儀式でも始まるんか?
「寝顔あるよ!」
「あー…キス待ち顔なら」
「赤面涙目」
「髪かき上げてるとこ」
「…何でみなさんそんなに持ってるんですか」
引き気味な顔をするオリバーを見ながら、俺は無言で笑顔を浮かべる。
『お前ら?何の写真や、それ』
「コレクション」
『それで通れる思ってんかアホ』
そう言いながら溜息をつく。
『別に撮るのはええけど、商品みたいに扱うな』
拍子抜けしたように、全員がぼけーっとしている顔を見て『?』と首を傾げると
「あんたもっと自分を大切にしなさいよ!!!」
「否定してよ!!!否定しても辞めないけどさ!!!」
と叫ばれた。
うるせー。と思いながらロッカーの中にあったエナドリを湊に投げる。
湊の額にクリーンヒットした。
俺はそれを横目にボーイの休憩室へと逃げ始めた。
…一方その頃、ボーイの休憩室では。
「…今Aさんが好きって言った気がする」
「奇遇っすね、俺もそんな感じがしたっす」
「え、怖い怖い。今すっごい寒気した」
「歴が長いと離れてても言ったこと分かんの?」
「いや普通に怖いんですけど」
「仕事中見れないけど、休憩中とかに話できるのズルい」
「…ガッくん」
「そうっすね」
「なになになに!?今先輩めっちゃ怖い!!!」
「次は何ぃ?」
「これも慣れないと」
「ふぁ…ねむ」
「3…、2…、1」
ガチャ
『…開けた瞬間飛びついてくるな、刀也』
「ふふ、はぁい」
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????(プロフ) - 待ってッッッ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか、、、‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀`*) (11月1日 2時) (レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年9月28日 19時