好きなものが17つ ページ18
「Aくんってさ、無理強いしないけど何で?ホストなら、もっと高いお酒入れてよ〜!とか言ってきそうなイメージだったんだけど」
ホス狂の姫にそう言われ、俺は首を傾げた。
確かに、そんな奴がいないとは言い切れないけど。
『俺は、姫が俺に一途って分かってるから言わへん。俺に一途ってことは、ずっと俺しか指名しないやろ?1回で大きく出されて捨てられるよりも、何回もって方が好き。それに、俺は俺のせいで姫の人生狂わせたくないねんな。だから、自分の身の丈に合った方が、好感持てたりするで?』
長い目で見て物を判断した方が、後々楽だから。
それと、高いのは俺が苦手なものが多いから。まぁ、俺は庶民舌ってこと。
「そうなんだ…。そうやって優しいから、Aくんは沢山の人に指名されてNo.1なんだね」
『そんなことあらへんよ。愛情は額やないってのは、俺が1番知っとるから』
「愛はお金で決まらない、か…。そうだよね、お金じゃないもんね」
何かを抱えている顔に、持っていたグラスを置いた。
『どしたん。可愛い顔が台無しになってもうとるよ?俺に話してみ?』
「何でもないよ。ただ、疲れてるだけで」
よくある誤魔化しに、俺は床に片膝をついた。
『姫、左耳にピアス着ける意味知っとる?』
「…うぅん、知らない」
俺もさっきまでは知らなかったけど。
『守る人、なんやって。ね、俺は姫を守りたいんやけど…、ダメ?』
そう言うと、姫は泣き始めた。
『ん、今は泣きたい分だけ泣きや。俺が受け止めたるから』
ハンカチを使って涙を拭う姫に、優しく微笑む。
化粧が薄めで香水の匂いもそんなにしなかったから、お気に入りの姫。
『姫は1人なわけ?周りに、誰も居ないん?』
首を横に振る姫に『具体的には?』と聞く。
家族や友人、とありきたりな存在を並べられた。
『俺は?俺は、頼れない?』
そう問えば、姫はもげそうな程横に首を振る。
『じゃあ頼ってくれないと俺寂しいねんけど〜?何や、姫はこないに格好ええ奴をほっとくんか!?』
「自分で言うのw」
『そりゃ姫が何回も言うてくれたからなぁ。自覚せな、言った相手も嫌やろ』
笑みを浮かべた姫に俺も笑みを浮かべ、手を取る。
『さ、お兄さんに話してみ?』
そう聞けば、姫は話し始める。
話し終えた姫の表情はスッキリとしていて、俺は安堵した。
仕事終わり、休憩室に入った瞬間全員に何故片膝ついたのかを問い詰められた。
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????(プロフ) - 待ってッッッ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか、、、‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀`*) (11月1日 2時) (レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年9月28日 19時