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好きなものが1つ ページ1

夜になり、動く町。
ネオンが痛いくらいに光り、路上を照らす。

何年経っても慣れないわぁ…。とか内心で思いながらフラフラとあてもなく歩く。
いや、あてはあるんだけど。むしろ、あてしかないけど。

今日はどうしようかな〜。とか思いながら歩いていれば、突然肩を掴まれた。

「見つけた♡」

うげ、と声を出しそうになるのを抑え、振り向けばどぎつい香水の匂いがした。
それと同時に、右手を両手で握られる。

…俺、触って良いなんて言ってないんだけど。

『こんな時間にこんなとこほっつき歩いてどしたん。可愛い女の子がこんなとこ歩いてたら襲われてまうで?』

「Aくん見つけたから、もしかしたらお店に出るのかなって!」

返答に渋っていると、俺の太客の子が掴んでいた俺の手が違う手によって包まれた。

「こんなとこで油売って何してるの?A」

ぐいっと腰を引かれ、俺の背中が背後に居たアイツに触れる。
ヤバい、客より面倒くせぇのが来た。

「ちょっと!Aくんは姫華とお話してたんだけどっ!!!」

「ごめんごめん。Aがデカいから隠れててさ〜?」

客の怒りを飄々とした態度で交わすのは、夢追翔。
俺の知り合い、とだけで済ませておきたい。

『姫華のこと怖がらせるなや…』

「…ふーん?そういうことね」

翔の眼鏡の奥の目が品定めするように鋭く光る。
上から下まで観察する翔の足を蹴れば「いった!?」と騒ぐ。

『ごめんな〜。コイツ、ちょ〜っと過保護なんよ。俺に免じて許してやってくれん?』

「もっちろん!でも、あなたの気持ちも分かるよ。姫華もAくんに何かあったら怖いから!」

この前俺にナイフ向けてきた奴が何言ってんだか。

『とりあえず!姫華はもう家に帰り?俺、姫華に何かあったらって思うと怖いんよ』

「姫華のこと、心配してるの…?」

『せやで?あ、家まで送ろか?』

「ぅ、あ、駄目今顔ぐちゃぐちゃだから…」

『そんな姫華でもかわええよ』

「も、もう今日は帰るねっ!!!バイバイ!!!!」

そう言って走っていく客に手を振り、振り返れば不機嫌そうに眉をしかめている翔。

『何やねん。言いたいことあれば言えや』

「…別に」

拗ねたな、コイツ。と思いながら、俺は歩き出す。
そんな俺の後ろを歩く翔。

『…んで、俺に何か用あったんやろ?』

「いや?A見かけたと思ったら絡まれてたから、助ける代わりに抱き潰そうと思っただけ」

あまりの爆弾発言に取り出したタバコ落とした。

好きなものが2つ→



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????(プロフ) - 待ってッッッ⁉︎ njsjライバーだけじゃなくてc|rのstrmさんまで出してくれるんですか、、、‼︎ しかもdrskとか需要ありまくり感謝ですm(_ _)m 最後の翔とのイチャコラてぇてぇもごちです これからも更新楽しみに待ってます(´∀`*) (11月1日 2時) (レス) @page33 id: f2ebaa7bc8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:病帰-yamiki- | 作成日時:2023年9月28日 19時

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