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驚いて立ち上がろうとするも、机に太腿をぶつけ、
痛みに変な声を出して座るに留まった。

『いた…っ!ぁ、いや、わ、悪気は無かったの‼』

「HAHA!君、面白いな!別に怒ったんじゃ無いぞ!
単に気になったから声を掛けたまでさ。」

異国人は人懐っこい爽快な笑みを溢すと、
声を出して笑った。

(うっわぁ…なんて破壊力のある笑みなんだろう。)

『あー、なんていうか、…その〜、いきなり訊くのは
失礼だとは思うんだけど、言いたい事があって…!
き、訊いても良い…かな?』

頭を下げると、異国人は陽気な声で発した。

「Hey, girl. Raise your face! Don't worry‼
俺は大抵のことじゃ気分を悪くしたりしないよ!」

青年の言葉に従って顔を上げると、
先程と何ら変わらない屈託のない笑みを
浮かべる青年がそこに居た。

『じゃあ、お言葉に甘えて…。
__な、名前を教えて欲しいな』

「俺の名前?…そんなことで良いのかい?
アルフレッド=ジョーンズ、だぞ!」

『ジョーンズ、…って言うのね』

「Oh, no!余所余所しいのは嫌いなんだ。
…アルフレッド、って気軽に呼んでくれて
構わないぞ!」

アルフレッドと名乗った青年は、
太陽が照らしたような明るい笑みを溢した。

『アルフレッド…素敵な響きね!』

目を輝かせて、テーブル越しに青年の手を掴む。

角張っていて厚い手の皮は、
苦労人の道を歩んできたのか否か。

「わ、突然何だい⁈」

目を丸くした金髪碧眼の青年が
Aと掴まれた手を交互に見遣った。

『生まれてこの方信じてなかったんだけど、
一目惚れって有るものなんだね。
アルフレッド…私、貴方の事が__』

Aはそこまで言って、遮られてしまった。

大してキツく握っていたわけでもなかったので
解かれた青年の骨張った大きい手に
口を塞がれた為に。

「Sorry, a cute girl.
一目惚れ__は有り難いけど…、
残念ながら俺には愛しい人が居るんだ。」

バツが悪そうに眉を下げて困った顔を浮かべる青年。

Aは渇いた喉を潤すように唾を飲み込んだ。

それを発言の前触れだと察してか
青年はゆっくりとAの口から手を離した。

『…その人に合わせてくれたら、
キッパリ諦めるわ。』

(生憎、諦めは悪い方なのだ。)

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設定タグ:FGO , 名探偵コナン , ヘタリア   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:シメ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b78ff5dd8c1/  
作成日時:2021年2月13日 23時

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