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降「赤井、交代で_」
その時、病室に入ってきた降谷がAを見て、手に持った恐らく見舞品だと思われる紙袋をバサバサと地面に落とした。
『あ、れーk…』
降「目を覚ましたんですね?!」
声を掛けようとして、遮られた。
駆け寄ってきた降谷に驚いて、赤井に視線を送る。
赤「あぁ、彼はかなり心配していたぞ。」
『え、何で…?』
(だって、ずっと無関心だった筈…。)
降「当たり前だろ…。僕のせいで死なれたら堪らないからな。」
『撃たれたのは私の不注意みたいなもんだし…気にすること無かったのに。』
赤「気負いすぎるなと言ったんだが、譲らなくてな。」
『…ありがとう、心配してくれて。』
降谷に微笑みかけると、降谷は「あぁ」と掠れた声で答えた。
『それに、…ライも。』
ありし日と重なって、華やいだ気分になった。
あの時と同じ、純真な笑顔が男2人に向けられる。
赤「……君は、その顔の方が良い。」
降「そうですね。」
その場は和やかさに包まれていた。
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作者名:シメ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b78ff5dd8c1/
作成日時:2021年6月27日 22時