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『ライとバーボンが味方についてるなら心強いね。』
コ「やっぱり、知ってたんだね…?」
一切の曇りの無い瞳がAを見つめる。
『まぁ、私は2人程…いや、君程の推理力は持ち合わせてないから何となく…って感じだけどね。』
謙遜しつつ、言葉を続けた。
『ライは知っての通りFBIの赤井秀一…来葉峠の一件の後、沖矢昴を名乗ってる。バーボンはよく知らないけど、日本警察…公安に近しい人物だろうなぁ、って。』
コ(おいおい…かなりバレてんじゃねぇか…。)
はは、とコナンが軽く笑う。
コ「_だってよ、2人共。」
胸ポケットから携帯を取り出して、机に置く。
画面は通話モードになっていた。
『…グループ通話にしてたのね。』
(…そこまでは頭が回らなかったな。)
コ「いいよ、…赤井さん。」
コナンが赤井に切り出すよう指示した。
赤「久しぶりだな、上串香澄…いや、榊原Aと言った方が正しいか?」
久しぶりに聞いたライの声に安心する。
『生声が聞けないのが残念だけど…、調べてくれたんだ?私の事。』
赤「…MI6の日本人は数少ない。調べるのは容易かったよ。」
(…淡々とした物言いも、彼らしい。)
なるほど、と相槌を打つ。
降「…僕は別に詮索するつもりは有りませんでしたよ。フェアじゃないので教えますけど…。君が察した通り公安警察官の降谷零だ。…改めて宜しく頼む。」
潔いな、と感心しながら改めてコナンに目を向ける。
コ「…そういうことだから、香澄さんも協力してね?」
『…元よりそのつもりだよ。』
口角を上げて、そう返した。
_少年の姿をした恐ろしい推理力を持つ青年と、凄腕の狙撃手と、組織随一の洞察力を持つ敏腕警察官と、記憶力に優れた間諜の、協同関係が今ここに成立した。
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作者名:シメ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b78ff5dd8c1/
作成日時:2021年6月27日 22時