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『ベル姐…?!どうしたの!?』
路地裏で蹲っていたベルモットを発見し、駆け寄って声をかける。
ベ「大丈夫よ。赤井に少しやられただけだから…。ちょっと肩貸してくれる?」
背負っていた荷物をその場に下ろし、肩を差し出す。
脇腹を抑えながらフラフラとした足取りのベルモットと肩を組んだ。
『ん、ていうか…ライ?まさかアメリカに居るの?』
ベ「えぇ。…相変わらず食い付きが凄いわね。」
ベルモットは息を荒くしていたが、声色から若干引き気味なのが分かった。
『髪が乱れてるけど…、もしかして変装してた?』
ベ「通り魔に扮したらアイツも油断すると思ったのよ…。」
『……ライの目は誤魔化せなかった訳ね。』
(応急処置は…血の滴り具合からして済んでなさそうだ。この近くには私のセーフハウスがある。そこに連れていこう。)
『ベル姐、ちょっと痛いかもだけど我慢して。』
人目が気になるので一応Aが着ていたコートを羽織らせ、ベルモットをおんぶする。
ベ「貴方、何…ッ!」
腹部に痛みが走ったのか言うのを止めたベルモットは大人しくAの家へ運ばれて行った。
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作者名:シメ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b78ff5dd8c1/
作成日時:2021年6月27日 22時