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「初めての共闘だね」
隣に立っていたアベンチュリンは、敵対していた時を皮肉る様に、嗤ってそう言った。
『うん、宜しくね、マイフレンド!』
それならば、と、いつかの_ホテル・レバリーで勝手に部屋に居座られていた_時のように明るく「マイフレンド」と口にする。すると、彼はその時を思い出したのか、「ハハ」と笑みを溢した。
「そうだね、マイフレンド!」
じゃあ行こう、と歩き出そうとして、アベンチュリンがジッと私を見つめている事に気付く。まるで値踏みする様に、上から下まで。
どうしたのか、と首を傾ければ、彼が口を開いた。
「存護として僕がいるのに、君もそれで行くのかい?」
自分の身体に視線を移す。彼の言う"それ"とは、「建創者の屑石」と揶揄された武器を手にした、この
『うん。そういうのもアリかな、って。…だって、私が貴方を護ってあげられるでしょ?』
軽い気持ちでそう言って笑えば、彼は一瞬目を瞠いてから、いつもの様に微笑った。
「へぇ、言うじゃないか。それなら期待してるよ、星核ちゃん。__君の価値を、僕に証明してくれ」
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作者名:シメ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b78ff5dd8c1/
作成日時:2024年2月1日 19時