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Ep.5-7 ページ45
『やだぁ…。』
泣き崩れると、ふ、と鼻で笑われた。
ピ、という機械音が聞こえたかと思うと、彼が口を開く。
「…流石の君でも、今回のは堪えたようだな。」
彼の声がして、顔を上げるも、
居るのは胡散臭い笑顔を浮かべる大学院生のみ。
「シュウ…?」と情けない声を漏らして辺りを見回すと、
目の前の彼が目を開けた。
「どうしたA。」
見慣れた綺麗な緑の瞳とかち合う。
『え…?』
ポカン、と固まっていると、ベリ、と沖矢昴の顔が剥がされ、
久方ぶりに赤井秀一と対面した。
『えぇ…ッ?!な、え、シュウ!?ちょっと待って……どういう…?』
頭が混乱して状況の整理が上手くできない。
少しの間唸ってから、あ、と声を漏らした。
『まさか……昴さんになりすましてたの?』
「_____なりすますも何も…、沖矢昴は俺だからな。」
ふ、と鼻を鳴らして、彼は口角を上げた。
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作者名：シメ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b78ff5dd8c1/
作成日時：2021年5月15日 2時
